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紹介 2
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なんとか薬を猇からもらい、波留はそれを飲んで一息つく
「ふぅー……」
横で心配そうに波留を見る清の頬をむにっと摘まみ、引っ張る
「はる、いひゃいよー(いたいよー)」
「組の総長がそんな顔してどうするのさ」
「だっへはる、しんろいでひょ?(だって波留、しんどいでしょ?)」
「大丈夫。だから、そんな顔しないのーっ」
頬を引っ張ったあと、ぐっとその両頬をよせる
少しの間、清の顔で悪戯して遊んでいると、リビングの扉が開きバッチリきめた猇が入ってきた
「ほら、2人とも行くぞ…ってなんて顔してんだよ。」
リビングに入るなり、変な顔をしている清に出くわし猇は吹き出しそうな表情に変わる
「はるにいじられひぇる(波留にいじられてる)」
「見りゃわかるよ。」
猇は後ろのポケットから携帯を取り出すと、摘ままれ引っ張られ変な顔をしている清を写真に収めた
「羽柴の親父に送っておくよ。今日も元気です。ってのをつけて」
「おっけー、ついでに俺と波留はラブラブですってのもつけて…」
「それはいらないから。」
清の付け足しをざっぱりと切り、波留は早く出掛けよう2人に言った
「そうだね。そろそろ行こうか。」
「招集かけたのお前なんだから、お前が責任もって話せよ」
「りょーかいっ‼︎…で、その後波留の家によって大事な物だけ車に乗せてもらってっから買い物だね」
「ん。全部揃えんのか?」
「いや、一旦最低限の物だけを揃えてあげようかなって…波留、それで大丈夫?」
波留に話を振られ、思わず変な声が飛び出してしまう
「ふぇっ⁉︎……あ、うん。そこの所は清達に任せようかなって…」
玄関で靴を履いていた猇が少し笑って、清が波留の頭をぽんぽんと撫でた
「可愛い。」
「……むぅっ。」
人の変な声に笑う2人に頬を膨らましながら、後を追うように靴を履き、波留は玄関を出た
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