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我が家 4
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「っ‼︎だ、ダメっ‼︎やめてっ‼︎2人には手を出さないでっ‼︎」
(お願いだから…
大切な人を目の前から消さないで…。)
波留は涙目になりながら葉月にしがみつき、必死になって叫ぶ
「……なにそれ、つまんないよ。そんなお願いの仕方。」
すると急に葉月の瞳から光が消え、冷たい声で言い放つ
「前みたいに、もっと可愛くねだってきなよ。…それとも、俺に酷いことされたくてそうしてる?」
「そんなわけなっ‼︎」
波留が彼に反抗しようとすると、彼は頭に置いていた手で波留の前髪をガシリとつかんだ
「お前さ…、自分の立場解ってる?」
「…ぅあ…い…ったいっ…‼︎」
前髪をつかむ葉月の手を両手でなんとか引き離そうと爪を立てると、彼は痛そうに顔を歪め舌打ちを打つ
「っ‼︎…あー、もう怒った。そんなに酷い事してほしいんだ。」
冷めた瞳で波留を見つめながら持ち上げ、ベッドの上に放り投げる
「っ‼︎…」
掴まれた部分が酷く痛み、波留は頭を抱えてうずくまった
「…外にいる2人に聞こえちゃうかもね。」
葉月は波留の上にのしかかると、自分のズボンに手をかけながら耳元で囁く
「やっ‼︎やめてっ‼︎葉月先輩っ‼︎」
痛む頭を抱えつつ、波留のズボンへと手を伸ばす葉月に止めるよう言う
「お前に拒否権はないから。…明一杯その声で泣いて喘ぎなよ。」
「やだやだっ‼︎キヨっ‼︎猇っ‼︎」
波留は玄関に向かって大声で叫び、彼等に助けを求める
「へー、あの2人が部屋にはいって来れるかな?…玄関のカギは閉めてあるのに」
葉月に脱がされぬよう手足をバタつかせ、隙を探す
「っ‼︎」
バタつかせた足がちょうど葉月のみぞおちに入り彼の動きが止まる
(今のうちにっ‼︎)
波留はもう一発彼にお見舞いすると、ふらつく足で玄関へと急いだ
「……っあー、波留。ちょっとまてよ。」
後ろからは、先程よりも低い声で葉月が波留の名前を呼ぶ
ガチャリと閉まっていたカギを開け、勢い良く扉を開くと心配そうな2人が目の前にいた
「波留っ‼︎」
波留は、逃げられた安心感から清に倒れかかる
「…キヨ。」
彼はそんな波留を優しく受け止めて、息が出来なくなるほどきつく抱きしめてきた
「ごめん…。」
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