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帰宅 1
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車内のシーツに横たわった波留はそのまま寝てしまっていたのか、気が付くと車から降ろされ、家のリビングに置いてあるソファーに寝かせられていた
「……ん。」
むくりと起き上がり、周りを確かめると少し日が傾いているのが解る
(結構寝ちゃったな……)
ぼやける頭で二人の姿を探すと、部屋に清が居た
「あ、波留起きた?」
彼は部屋に置いてある机に向かっており、書類がチラリと見える
「…ん。」
目をこすりながら清の傍まで歩き、彼の腕に寄りかかる
「どうしたのさ。急に」
「安心……キヨ、あったかいから」
ぎゅっと彼の腕にしがみつき、清の腕の温かさを感じながらか細い声で言う
「…ならこっちの方がいいんじゃないの?」
彼はそう言うとイスから立ち上がり、波留をグッと引き寄せ自分の胸にすっぽりと納める
確かにこっちの方が温かいし落ち着く
「どう?落ち着いた?」
「……うん。落ち着いた……。」
「さっきの先輩だっけ…?あの人なら猇が近づくなってきつく言ったから…。」
「……うん。」
だが、そんな事で彼等が引くとは思わない
清にその事を伝えようと口を開くと先に彼が言い当ててしまう
「…ん。俺も引くとは思ってないよ。あいつの目がそう言ってたし…」
「また、俺が思ってる事を言い当てる……」
「ごめんごめん」
波留が清の顔を見上げて言うと彼は悪戯っぽく笑い、謝ってきた
「…許さない。」
「えー…それは困ったなぁー…」
清は目を細めて俺の目を見て言うと頬を撫でてくる
「……やっぱり許す。」
(…不安だから、安心させて欲しいなんて…言えないか)
自分から言うのが急に恥ずかしくなり、波留は下を向いて清の身体にまた身体を埋めた
「ここで許されちゃってもねー……。ん、ほら。」
清は波留を抱き上げ、何処かへと歩きだす
「ちょっと、キヨ‼」
抱き上げられた波留は清の服を掴みながら声を荒げると、清は艶かしい瞳を向けて答える
「波留が本当に安心するまで抱いてあげる…」
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