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二人だけ 1
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少しすると波留の目は覚め、美味しそうな匂いに釣られるようにしてリビングへと向かった
「……何この格好。」
途中で自分が着ているワイシャツに気づき、立ち止まる
「…前空いてるし。……それに」
中が気持ち悪くない。
(…って事は。)
清が出してくれたのだから、当たり前だが寝ていた波留は知る由もない
「…はぁ。あの時の俺、何言ってるんだろ。」
自分で清に言った言葉を思い出し顔が徐々に真っ赤になる
「…ばーか。」
波留は頭にチラつく嬉しそうな清の顔を振り払うと、勢い良くリビングの扉を開けた
「あ、波留。ご飯出来たよ…って何顔赤くさせてんの?」
清が顔を真っ赤にさせる波留を見て、ニヤニヤ笑いながら言う
「…うるさい」
目を逸らし、ワイシャツの裾をぎゅっと握ると清は波留の前に料理の乗った皿を出してきた
「はいはい。…ん、波留の」
出された皿にはふわふわトロトロのオムライスが乗っており、後悔真っ只中だった波留はそんな事を忘れてしまう
「美味しそっ‼︎……キヨが作ったの?」
「うん、まぁね。猇ほど上手くはないけど」
目を輝かせる波留にくすりと笑ながら、清は椅子に座るよう言ってくる
「ご飯、食べよっか。」
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