アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
疑問の夜 1
-
波留は二つの痕をつけられた首元を隠すと小さく舌を出した
「べーだ。…なんでこんな見える所につけるんだよ」
「あら、可愛い。」
伸ばしてくる清の手を振り払うと、ワイシャツのボタンを上まで閉め、波留は立ち上がる
「猇ご飯食べた?」
「…ん。部下と食ってきた。」
「また、焼き肉~?」
「んな、月に何回も食えねぇよ。」
「でも、飲んではきてるでしょ?」
「まあな。…なんでそんなこと聞いたんだ波留?」
波留は台所に立ちながら、猇の質問に答える
「キヨが夕飯作ってくれたんだけど…お腹いっぱいなら俺が食べようかなーって…」
苦笑いで答える波留に猇がふっと笑う
「なんだお前、まだ食い足りないのかよ。」
「いや……、美味しかったから……」
「おかわりなら作ったのにー」
「だ、だって…なんか…いいずらかったって言うか、なんて言うか」
清がソファーから立ち上がり、波留のいる台所へとやってくる
「猇の分の波留にあげちゃってもいい?」
リビングから着替えるために出て行く猇に清が言う
「おー、構わないぜー。」
猇がひらひらと手を振りながら答え、廊下へと消えて行く
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
78 / 557