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新生活 3
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「波留くんは今日一人で来たの?」
会長と同じことを聞かれ波留は先程と同様首を横に振って答えた
「いえ。キヨと猇と三人で来たんですけど、なんか先に行っててって言われて…」
「全く、こんな可愛い子置いてどこに行ってるのかしら。あの二人は…」
腰に手を置き、怒ったように言う紫乃に会長が面白そうに提案してくる
「ならお前がさらっちまえばいいじゃねーか。」
「あ、それいい考えかも‼…キヨと猇には何にも言わないでね会長♡」
(それはそれで、二人が大変なんじゃ……)
波留はそう思ったが紫乃に腕を引かれ、会長の部屋を後にする
屋敷を出ると紫乃の掴んでいた手が離れ波留の方をクルリと向いた
「波留くん、どこ行こうか。」
「え、いや。あの…」
「キヨ達になら会長が伝えるわよ。私が伝えないでねって言った事はみんな伝えるから。あの人は…」
にっこりとした笑顔にはウソがなく、波留は彼女の言葉を信じてついて行く事にした
「なら良かったです。…紫乃さんの行きたい所で俺は大丈夫ですよ?」
「じゃあ、波留くん。好きな食べ物って何?」
「…パンケーキが好きです。」
男としては少し恥ずかしい回答を彼女にすると、紫乃は目を輝かせて波留の手をとった
「何から何まで本当に可愛いわね‼…んー、じゃあ、私の好きなカフェにでも行く?美味しいパンケーキを置いてるの。生クリームが乗ってて、フルーツがたっぷりで美味しいのよー‼」
(それは…食べたいかも……)
波留は紫乃に向かって笑顔で何度も頷くと彼女と一緒にそのカフェへと向かう
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