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新生活 4<清、猇視点>
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俺達が羽柴の親父の屋敷に入ると、そこには波留の姿がなかった
「あれ、波留は?」
「連れてかれたぞ。」
書類に目を通していた羽柴の親父が俺達に言う
「はぁっ⁉︎」
「2人が居なかったからな。俺も許可した。」
「誰だよ。連れて行ったの。」
俺は羽柴の親父の机に手をつくと、親父は面白そうに俺らを見た
「焦ってるな。…紫乃だよ。ついさっき此処に来たんだ。」
紫乃と言う言葉にほっと安堵の息をつく
「何処に行くかは言ってないの?」
「聞かされてないな。」
「本当に?」
「嘘言ってどうする。」
ははっと笑いながら椅子に深く座る親父を目の前に俺は猇に紫乃に連絡を入れる様言った
「はいはい。お前は波留に連絡入れろよ。」
「異論なーし。…たく、親父も勝手に波留を渡さないでよー。」
俺はケータイを片手に持ち、波留に電話をかける
「そう思うなら、手放すなよな。…でもあいつもたまにはお前らから離れて別の奴と行動させてもいいと思うぞ。」
「そうだけどさ…、紫乃と2人は危険だから。」
電話のコールを数回鳴らすが、波留は一向に出る気配がない
「出ないし。」
そう言うと、猇のケータイの方に反応がでた
「…あ、出たわ。…おい紫乃、お前ら今何処にいるんだ。…は?パンケーキ食ってる?…おぉ、お前の好きなとこだろ?…そこに波留はいるか?…なら、良いんだ。…あぁ、おう。」
紫乃と会話を終えると猇が通話を切る
「紫乃、なんだって?」
「あいつの好きなカフェで波留とパンケーキ食ってるらしい。帰りはアジトに送るから迎えに来てあげて♡だってさ」
俺は長いため息をつくと、無事なら良かったと小さく呟いた
「で、お前らは何しに行ってたんだ。」
羽柴の親父に話が落ち着いた所で何をしに行ってたのか聞かれ、2人で顔を見合わせる
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