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カフェ 1
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紫乃と2人で窓際の席に座り、パンケーキを注文した波留はそわそわしながら来るのを待っていた
「本当に好きなのね、パンケーキ」
向かいに座る彼女が頬杖をつきながら波留を見つめる
「あ、いや、まぁ……」
(どんなのが来るか楽しみだし…)
「ふふっ、可愛い。…それはそうと波留くん。一つ聞いてもいいかしら?」
カランとグラスに入った氷をストローで弄びながら紫乃が疑問を投げかけてきた
「なんですか?」
「ここ、隠した方がいいんじゃないの?」
そう言うと彼女は自分の鎖骨辺りを指差す
「ふぇっ⁉︎」
「キスマーク。見えてるわよ。」
小さな声でそう言われ、波留は急いで服の襟を寄せた
「あの2人ー……」
恥ずかしくて顔を赤くさせると、紫乃がにっこりと笑う
「愛されてるわねー。…そこまでされると何だか妬けてきちゃうわ」
「な、何言ってるんですかっ⁉︎」
「真っ赤になっちゃって…本当可愛い。」
耳についた大きめのピアスが反射で光り、綺麗な顔がよく映える
「紫乃さんだって、綺麗ですよ。…その、えっと…」
何を言ってるんだかと自分で思いながら、下を向き彼女の顔をチラりと盗み見た
「…っ‼︎」
すると彼女の顔は少しだけ赤みを差し、嬉しそうに顔を綻ばせる
「ありがとう。波留くんに言われると自信が湧くわっ」
紫乃の新しい一面に波留も笑顔を見せた
(…やっぱり女の子なんだな。)
そんな風に思いながら
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