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ドライブ 3
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波留が猇にお仕置き決定と言われ警戒していると彼は吹き出す様に笑った
「お前、顔が強張ってるぞ。別に変な事はする気ないから安心しろ。…ほら、これ被れ」
そう言って渡してきたのは、バイク用のヘルメットだった
「…え?」
「ドライブ、行くぞ。」
猇はそれだけ言って、先程のバイクの方向へと歩いていってしまう
(これだけ?…って俺は何を期待してたんだよ‼︎)
自分の心の中と戦うと、顔にそれが出ていたのかバイクに跨った猇がニヤリと笑って言ってくる
「なーに期待してたんだよ。あほ。」
「し、してないからっ‼︎」
真っ赤になる顔を隠す様にヘルメットをかぶり、猇の後ろへと跨った
(そうだよ。そうそう…、何も俺は想像してない。してない。)
葛藤を掻き消すために悶々と考えていると、不意に猇にヘルメットの目元部分を開けられる
「茹でタコ。」
「〜っ‼︎うるさいっ、ヘルメットが暑いだけだよっ‼︎」
開けられた部分を瞬時に閉め、猇の背中にヘルメットを軽くぶつけると彼は笑いながらエンジンを回した
「ははっ、…はいはい、俺が悪かった。ほら、腰に手ぇ回しとけ。落っこちんぞ」
波留は頬を少し膨らませながら、猇の腰に腕を回した
「ん、上出来。…じゃ、行くぞ」
その言葉と共にエンジンが物凄い音を立て、波留達を乗せたバイクが発進する
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