アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
逆上せ
-
目が覚めると波留は自室のベッドに寝かされていた
「……んん。」
シーツを足で擦り身体をゆっくりと起こす
(…なんでここにいるんだ?)
痛む頭を抑えて考え込んでいると、部屋の扉がゆっくりと開く
「…あ、起きたか。」
入ってきたのはタバコを咥え、上半身裸にジーンズ姿の猇だった
「たく…、んな急に起きあがんなよ。」
「え、あっ…」
そう言って猇は波留をベッドに押し倒す
ボフリという音と共に波留の身体はマットレスに沈む
「…ほら、デコ出せ。冷やすから」
波留は訳がわからなかったが、彼の言う通り前髪を掻き上げデコを出した
すると、猇は濡れたタオルを波留の上に乗せ横に落ちていたタオルを回収する
ひんやりとするタオルに身をすくめると自分がどうしてベッドにいるのかを聞いた
「ねぇ猇。俺、どうしてベッドにいるの?」
「…あ?お前、ヤってる最中に逆上せてぶっ倒れたんだよ。」
(…そういえば目の前がくらくらしてたっけか…)
「まぁ、俺もガツガツしたからよ。…お前が悪いわけじゃない」
猇は波留の頭をくしゃりと撫でて優しく笑いかける
(そんな風に言われると……)
目を丸くさせ顔を赤くさせると、波留は布団で顔を覆い隠した
「も、もっかい寝る‼︎」
耳まで真っ赤な波留を見て猇は小さく吹き出すと布団の上から軽いキスを落とすし部屋を出て行ってしまう
(……ぁー、もう…心臓うるさ。)
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
106 / 557