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羽柴会の仕事 1
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不気味なメールが来てから2日がたった
あれ以来ぱったりと変なメールは来なくなり波留は普通に生活を送っていた
もしものために次にメールが来たら、着信拒否にするよう2人からの注意も受けている
(なんで知らない人からあんなにもメールが来たんだろ…。)
でも、流石に返事をするのは怖いから自分では何も手をつけないが…
「ま、いっか。」
波留は頭の中を切り替えて、羽柴組のアジトで頼まれた仕事に戻ることにした
自分のする事(出来ること)は少ないが、部下の人達から受けとった書類やら何やらを各組に届けるのが主な仕事になっている
(…ま、殆ど確認とかで見せるだけだけどね…)
「お、波留ー。頑張ってるかー?」
廊下ですれ違った部下の人にからかわれるように話しかけられる
「頑張ってまーす。」
ピラピラと紙を揺らして言うと、楽しそうに笑いながら波留の頭を乱暴に掻き乱す
「その調子で頑張れよー。」
「ぅわっ‼︎…あ、お出かけですか?」
撫でられた部分を直しながら聞くと、隣を歩いていた部下に答えられる
「これからお金の徴収行って来まーす。今から3件もだぜ?」
これだけ聞くと聞こえが悪いかもしれないが、この羽柴会の働きはそこまで悪い事はしていない
「虐め過ぎちゃ駄目ですよ?…真尋さんに怒られますし」
「…いや、今回はお得意さんだから大丈夫だよーん。」
そう言って、階段を駆け下りていく彼等
波留は何事もない様願いながら、くるりと方向を変えて仕事に戻る
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