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過去 家族 4<波留編>
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目隠しをされたまま兄に何をされるか解らず、怯える波留を見て兄は楽しそうに声をあげる
「怯えた顔も可愛いよ。…本当、殺したいくらい。」
今、兄は波留の目の前にしゃがみ込んでいる
五感の使える範囲を最大に使って兄の居場所を波留は探した
「きっと綺麗なんだろうなー…波留の血。」
そう言うと兄は波留の両足を立て、服の上から薄い身体を滑るように指で撫でた
兄の一つ一つの行動に波留の身体は震えるばかり
「ん…んんぅっ…んんっ‼︎」
足先まで撫で終えると兄は波留のふくらはぎに尖った冷たいものを当てがった
「…まずは歩けなくしちゃおうか。逃げ出されたら困るしね。」
ふくらはぎから足首にかけての裏筋であるアキレス腱を刃物でなぞると波留は首を大きく横に振った
(イヤ‼︎…痛いのはイヤだ‼︎)
「…どうしたの波留?そっか、口塞いじゃってたんだった。ごめんごめん取ってあげる。」
一旦刃物を床に置き、波留を縛っている布地を取ると兄は優しく「なぁに?」と聞いてきた
「…ぁ、…に…いさん、痛いのやぁ…縛ってるの、取って…ぉね…がいだから」
波留は震える口で必死に願った。瞳からボロボロと涙が出て目隠しの布をじんわりと濡らす
「…取ってほしいの?」
兄はまた優しく波留に聞いてきた
その声のトーンに、両手を拘束してる物、目隠しをしている布を取ってくれるのだと思い何度も黙って頷く
「…取ってほしいんだ。…ふぅん。」
きっと解いてくれる。ごめんねっていつもみたいに謝って、優しくギュってしてくれる
そう思った矢先、波留のふくらはぎの側面に痺れるような痛みが走った
「っぁあッッ‼︎…いたい…、兄さん‼︎ はぁっ…んんっ…」
生憎アキレス腱は切られておらず、何とか痛みには耐える事が出来る
「波留が俺を愛してくれたら手錠も足枷も首輪も取ってあげる。…目隠しはもう少ししたら取ってあげるから、心配しないで」
兄はそう言うと、波留の震える唇にグッと自分の唇を寄せてきた
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