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旅行 3
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結局、波留についた痕は消えないまま旅行当日になってしまい熱海に向かう車内でため息を零した
「そんなに怒んないでよー。波留ー」
全部座席に座る清が波留の方を向きながら、顔の前で両手を合わせて謝って来る
「……泳ぎたかった。」
口を尖らせて、拗ねる様に言うと清は眉を下げて苦笑した
「…猇も昨日新しくつけたでしょ。」
ジト目で彼を見ると、吸っていたタバコを灰皿に押し付けて頭を掻き乱すとミラー越しで謝ってくる
「……全く。」
波留は車のシーツに深く沈み込むと、もう一度ため息をついた
(……絶対仕返ししてやるんだから。)
そんな事を考えながら熱海の旅館に着くのを待った
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