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海 1
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旅館の部屋に荷物を置き(波留は清と猇の部屋を使わせてもらうらしい)、落ち着くと彼等は近くにある海へと繰り出した
勿論、波留は泳がないつもりだ
水着にパーカー姿で海水浴場に出て行くと、キラキラと光る海と楽しそうに遊ぶ人達で溢れていた
「賑わってるなー…」
照りつける太陽の眩しさに目元を隠すと、凄い人集りを発見する
「お兄さん、一緒に遊ばない?」
「名前なんて言うんですかー?」
「お姉さん美人だねー。暇なら俺等とビーチバレーやらない?」
人集りの中心に居たのは紛れもなく清や猇、紫乃達だった
(……皆、格好いいし綺麗だからな。)
それを傍観者の如く眺めていると、後ろから声をかけられる
「あれも、毎年恒例だよ。」
「…え?」
後ろを振り返ると、パラソルを持った真尋が立っていた
「…毎年あんな感じなんだよ。ま、うちの会には美形が多いみたいだからな」
やれやれと言う顔でため息をつくと、真尋はパラソルを担ぎ直して浜辺を歩きだす
「………。」
そんな真尋の後について行き、隣に並んだ時波留は彼に思った事を伝えた
「…真尋さんも十分過ぎるほど格好いいと思いますよ?」
すると彼は持っていたパラソルを落としそうになる
「だ、大丈夫ですか⁉︎…俺、なんか失礼な事言っちゃいましたか?」
「いや、…むしろ逆だよ。…それ、あまり口に出さない方がいいと思うよ。今の結構きたから」
困った笑顔をこちらに向けて言う真尋に波留は首を傾げる事しか出来なかった
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