アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ピアス 3
-
「……んっ」
清の手を自分もキツく握り返すと、また固く目をつむる
猇のピアッサーを持つ手が動き、身構えると不意に唇に温かい感覚が伝わった
「……んぅっ⁉︎」
耳へ意識が集中していた波留は思わぬ出来事に意識が唇へと向いてしまう
と同時にカシャンと耳元で音がした
そしてそのままピアッサーをずらされもう1回
2回目の方は流石に少し痛くて、塞さいでいた猇の唇を噛んでしまった
(あっ‼︎…)
ピアッサーが耳から離れると共に唇も離れていく
急いでまぶたを開けると、頬を膨らませて拗ねている清と唇から血をだした猇が見える
「…っ‼︎猇、ごめん‼︎」
ハッと目を開けて、彼に謝るとなんでも無いかのように「これくらい平気だから…お前は動くなよ。消毒が先」と言う
「う、うん。……」
波留は猇に言われた通り、大人しく待つと清が消毒液を使って波留の耳の止血と消毒をしてくれた
「……ったくー、こっちも消毒しなくちゃいけないじゃん。」
清は波留の両頬を挟むと、キスをしてこようとする
「俺は汚くねぇ」
そんな彼を見て唇についた血を拭いながら立ち上がると、清の脇腹を長い足で突ついた
「いたっ だって…猇ばっかずるいんだもん‼︎」
「…消毒したんなら、んな事する前にピアス付けてやれよ。」
正論を言われた清は、渋々波留の両頬から手を離し自分のあげたピアスを開いた穴に付けてくれる
青い綺麗なピアスを
「………よし、付いた。」
耳元から手を離して嬉しそうに微笑むと、彼は波留の頬に軽いキスをしてきた
「今日はこれで我慢してあげます。」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
193 / 557