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帰り道 2
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「……いいよ。波留が来てほしいって言うなら何処でも行ってあげる。」
交差点の赤信号で止まり、清はきちんと目を見て返事を返してくれる
「猇も同じ考えだろうし、今週末にでも行こっか。お墓参り」
「本当に?」
あまりの即答に、思わず聞き直してしまう
「嘘言ってどうするのさ。…ちゃんと安心させてあげなくちゃ、お父さんも友達君も。…こんなに大きくなりましたーって」
「それ、俺のこと馬鹿にしてる?」
「してないしてない‼︎」
何時ものお調子ぶりが出始めジト目で彼を見つめると、タイミングよく信号が青に変わり視線を逃げる様にずらした
「あ、嘘言ってる時の顔っ‼︎俺からパッて視線逸らした‼︎」
「違うよ、運転中だからだよー」
「屁理屈ー、絶対いま嘘ついたもん」
(…ちょっと格好良いなーって思ったのに)
今ので前言撤回されました
「でも、ありがとう。」
前を向いて運転する清に言うと、彼はにっかりと笑い、空いた片手でピースを作った
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