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清と柊 5<清視点>
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気になった俺は机を覗き込むと、大学受験に向けての勉強なのか数式やら何やらが書かれていた
「ふぅーん。大学受験生か…」
そして、ノートを見ると躓いてる問題が目に入った
「……ここってさ、こうすりゃいいんじゃないの?だってここがこうなればほぼ解けるようなもんだし」
彼の筆箱からペンを借り、参考書に書き込んでいくと呆気に取られたような顔が視界の端に映り込む
「……解るのか?」
「あのさー、人を見た目で判断しちゃダメだよ。俺ね、一応大学まで行ったからね?」
すると、柊は更に意外そうな顔つきに変わっていく
「あんたが大学…?」
その顔に不服を感じると柊の頭の上にペンをこつりとぶつける
「ていっ」
「いたっ‼︎…おい」
「今、俺がウソ言ってると思ったでしょ」
ギクリと肩を揺らす柊
「じゃあ、ここの問題教えてあげる…君は何問解けるかな?the難問チャレンジィ〜‼︎」
宴会のような話し方で参考書を開くと、柊は挑発的で面白そうな顔をした
「マジで言ってんの?…これ、東大生でもむずいって言われてんだぜ?」
「やってやろうじゃないかー、…あと、俺の前であんまり変な事言わない方がいいよ。俺には心理学という知識がこの頭の中にたんまり入ってるから」
そう忠告すると、俺は柊に勉強を教え始めた
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