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密会 2<睦月視点>
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「…その羽柴会という所に波留はいるんですね。」
俺はある人物と会うため大阪に来ていた
「はい、うちの組の奴らがそないゆうてんのやから間違いありまへんわ」
あからさまにガラの悪い容姿と、何処か悪そうな頭の持ち主
「…信じていいんですよね。和嶋さん」
「勿論、信じてもろてかまいまへん」
出された茶と和菓子をつつきながら、俺は和嶋に更に問いかける
「和嶋さん…どうやらその羽柴会とやらに戦線布告をしたらしいですね。それは何故です?」
「もう、そないな情報が入っとるんか。いやー…お恥ずかしいわー」
「質問、…答えてくれませんか?」
話が脱線しそうになる和嶋を静かに促し、冷たい視線を送ると和嶋は胡散臭そうな笑顔と共に答えた
「うちも羽柴には恨みがあるんや。そないしたら、お互い様っちゅう事になるやろ?うちも…君も」
「そういう事ですか」
お茶をもう一飲みすると、俺は笑顔で席を立った
「…別に羽柴会に興味はないので、殺しでもなんでもして下さい。」
「そないな事、言われんでもやりますわ」
「そうですか」
にっこりと微笑み部屋を後にしようとすると、和嶋は俺を呼び止めた
「そうそう。…その波留くんだかを捕まえた後はうちの素材にもなりますんで使わせてもらいますで?」
「お好きにどうぞ?」
片手をひらりと振りながら俺は部屋を出た
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