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大阪 3
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「だ、大丈夫‼…で、俺が今居る場所って?」
脱線した話を戻すために波留はこの場所の事を聞いた
「ここは、大阪…。和嶋会が経営している歓楽街だよ。…まぁ、此処はその中でも結構大変な場所でね…俗に言う花街なんだよ。名前は浮月楼(ふげつろう)っていう場所でね。花魁さんが働いたりしてるの」
テレビの様な感覚だった
「…俺も働いてるよ。多分、波留も…」
紅葉が自分の顎を細い指で摩りながら波留に教える
「……。」
(…キヨ、猇)
思い老けた表情で下を向くと、紅葉も一緒に悲しそうな表情をした
「……俺と同じような事をされるかもしれないね。」
すると紅葉は立ちあがり、波留の手を引く
「…やっぱり悲しいけど、俺にはどうする事も出来ない。ごめんね…」
立ちあがった波留にはどんな事が起こるのかはわからなかったが、よくない事が起こるのだけは解り、紅葉の手を握り返した
(…我慢。我慢。)
波留の笑みに紅葉はもう一度謝ると、波留を部屋の外へと連れ出す
「波留にここの説明もしておくね。」
襖が完全に開き切るとそこには想像以上の世界が広がっていた
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