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09 輝side
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“輝”と呼ぶ人は、この世に兄貴と美雪さんだけで、美雪さんに殴られていたときを思い出すから、クラスの人が“輝”と呼ぶ度に少しイヤな想いをしていた。
なのに、神谷には呼ばれても、イヤじゃなかった。
むしろ、安心してその声を聞くのが心地よかった。
このにおいも、背中も、声も、全部なぜか安心できる。
「大好きだ、輝」
「僕も」と言いたかったけど、なんだか安心したら眠くなって、眠ってしまった。
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