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恐怖と嫌悪
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家族が仲良くて悩みがないやつが大嫌いだった。
そんなのただの僻みだってことくらいわかっている。
家族に嫌悪だけがあったわけじゃない。
恐怖
家族に対する、人に対する恐怖も出てきた。
なんだかみんな俺のこと知らないふりしてて、見てくれていない気がした。
怖い。
そんな恐怖に取り憑かれた頃にはもう兄貴は俺のこと知らないふりしていて、本当に誰も見ていてくれてなかった。
うわべだけなんていらない。
ほしいのはいつだって本気だ。
そんな願いは届くはずはない。
だから世間から背を向けて、大人のせいにした。
実際そうさせたのは大人だ。親だ。
俺は悪くない。
そう思っとかないと自分はいつか壊れる。
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