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淫魔のイオ
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って、まて。
何が神様だ、あんな奴!
僕にあんな呪いかけやがって。
あんな奴神様だなんて認めネェ。
そ も そ も !!
口悪だったのは僕じゃなくて、前世の奴だろ!?
何で僕が……ふざけんなよ……。
マジ、ツイてねぇわ……。
《いやいや、貴方だって十分口悪いですから》
いや、憑いてるけどさ。
この、淫魔が。
《人の事を淫魔、淫魔ってひどく無いですか? イオと言う名前があるんですから》
「淫魔に変わりないじゃん、何で僕がこんな奴に……はぁ、」
腕を組みながら話しかけてくるイオを見てため息が出る。
《それは、私の台詞です。 何で私が貴方のような口の悪い人間に憑かされなければ行けないのか……はぁ……》
ため息にため息で返してくるイオに苛つきその美形な顔を殴れるなら殴ってやりたいと思ったが
《私を殴る? 無理ですよ。 貴方の中にいるんですから》
その通り、イオは俺の中に居て殴る事が出来ないのだ。
そのくせ、意識内でこうして会話ができ容姿も見る事が出来るから厄介だ。
「その白髪(しらが)毟りてぇ……」
《な、これは白髪じゃありません。銀髪です。全くこんな方と一緒にいなければいけないだなんて……》
「じゃあ僕の中から出ていけ」
《それが出来たら苦労しません》
「……だよなぁ。」
そうなんだ、僕に憑いたのはコイツの意志じゃない。
無理やり僕に憑かされたんだ。
そして、何故か僕の中から出る事が出来ない。
《わかってるなら言わないでください。 私だって本当は……っ》
「ごめん、イオ。 お前だって色々あるんだよな……」
《いいですよ別に……》
大変なのは、僕だけじゃない。
イオは、俺に取り憑いてからエネルギーを補充出来てない。
淫魔のエネルギーってのは、まぁ、あれだ。
察して欲しい。
そして、エネルギーを得れないってのは、割と大変ならしい。
なんせ、食事がないんだから。
でもだからって僕には軽率に身体を使って、なんて事は出来無いから。
イオもそれはわかってくれてる 、だから俺の精だけで我慢してくれてる。
そんで1番大変なのは、イオは僕に取り憑く前運命を誓いあった相手がいた事だ 。
まぁ、それも僕のせい、ってか自称神様のせいで会えなくなってしまったらしい。
僕の中にいるんだから当然か。
だから本当はイオには悪いと思ってる。
言いあいだってするけど、仲はいいし。
僕の友達はイオだけだったし。
多分これからも。
そんな事を考えているとイオが辛そうにして熱い息を吐いた。
《すみません、桂馬。 そろそろお腹が……》
イオのその言葉で、どくんと下半身に熱が溜まる。
「いま……っ、かよ……ッ」
そう、イオのお腹が空くと僕の身体と連動してしまうのだ。
僕は、疼く下半身を我慢しながらトイレに走った。
そして、抜いた。
そんな転校初日の朝。
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