アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ひととき~R18腐二次創作戦国BASARA+史実秀半、秀吉目線
ひととき~R18腐二次創作戦国BASARA+史実秀半、秀吉目線
-
東に明日は西にと飛び回らされて、なかなか半兵衛に会いに行くいとまがない。
軍務がきつければきついほど、我は欲望が強まるたちだ。
前田慶次とつるんでいた頃は、七日七晩やり続けたこともある。
恋ではなかった。
ただもう身内がたぎってたぎって、何かを貫き続けねば収まらなかった。
それだけだ。
今はちがう。
あの柔らかな髪と、何か切なくなるようなあの眼差し。
我が目にするまでは、この焦燥感は収まりそうもない。
我はついに立ち上がった。
「厠じゃ!」
小者に言いおいて、実は馬屋へ忍び入る。
信長様にいただいた、血筋の良い栗毛に鞍を置き、風のように疾く駆けた。
やつの館へ。
館ではちょうど半兵衛が、左京を叱っておるところだった。
左京は小さな拳を膝に握りしめ、唇をかみしめて涙をこらえている。
「齢五つかそこらの子どもを引き据えて叱咜して、貴様それでも天下の名軍師か」
いきなり部屋に入ってゆくと、半兵衛の、青白い頬に、ほんの少しだけ朱が差した。
「左京、あの方はどなただ?」
「太閤さまです」
「太閤さまには何とご挨拶する?」
幼子はこちらを向き、たどたどしく三ツ指をつく。
「竹中重治が一子、左京にございます」
深々とお辞儀する。
「苦しゅうない。見事な挨拶だ」
「かたじけのうございます」
たどたどしいお辞儀をもう一度する。
「とめのところで菓子でももらえ」
半兵衛の言葉を受けて、左京はほっとした様子で、立ち去りかけるところへ、
「先の話、二度と誤るでないぞ」
ぎくりとなって、一礼し、左京はととととっと駆けて行った。
「厳しい父だな」
「ゆくゆくは、軍師になるであろう子だからね。甘やかす訳にはいかない」
「では代わりに、武将が甘やかして貰おう」
言いながら、半兵衛をその場に押し倒した。
脇息も書見台も引っくり返り、大切な、軍学書物も散らばるが、俺はもう、それどころではない。
細くなった腕、白い肌、薄い胸板、智的な瞳。
俺の、俺だけの半兵衛…
おなごにするように口吸し、おなごにするように胸を揉み、着流しの中に手を差し入れて、下帯緩めると細きが怒張して、先に露を溜めている。
ふっと左京の顔が浮かぶ。
おなごと致してあのような者を。
許さんぞ半兵衛。
横臥させ、それをくしゅくしゅとこすりたてると、
「ふっ、くうっ、うっ、」
可愛く哭いて、
「う、あっ、ああっ」
白濁が飛んだ。
「ばか」
上目づかいに我を睨むが、仇っぽいとしか見えぬ。
「天下人をばかだとな。罰は覚悟の上と見た」
横臥を俯せに置きかえて、美しい臀を少し上げさせる。
指をくぐらせると、
「あふっ」
声にならぬ声を上げる。
うなじを舐め上げて耳を軽く噛む。
指は抜かず、ただ押し引きする。
ただ数日会わなんだだけというのに、そこは固く我を拒む。
この指を忘れるとは不届き千万。
指を増す。
俯したかの者から、熱い吐息が洩れる。
「何本ほしい」
「いま一本…」
挿れると男の背(せな)が反った。
「じらすな」
「何をだ」
「おまえの…」
「われの何だ」
指を使いながらからかうと、
「卑しき猿め」
「おお猿だ。賢い軍師殿を貫いてな、辱めてよがり声を…」
まで言った時、半兵衛のなかがぬるりと動いて、我の指に絡みついた。
これがモノなら気を放っておったろう。
余裕ぶっても、我はこの穴に首ったけなのだ。
我は指を抜き、それを押し当てた。
悪い。
いつもより傘が張っておる。
南無三。
ぐいとこじると半兵衛が開き、我を中へと招じ入れると同時に、半兵衛、ああと身をますます反らし、俺の様子をちらと窺った。
「お憎らしい我が殿…」
科を作ったわけでもないに、我の心はかっと燃えさかり、我知らず行い急いて抽挿凄まじく、かの者は、床の間までズリ上がってもだえている。
「秀吉ッ! 秀吉秀吉ッ、僕の秀、ああっ、あああああっ!」
「半兵衛!」
こすりつけ、こじりあげ、女でも音を上げる我がー物を抜き差しする。
「放つ!」
「ああ放て!」
「半兵衛っ!」
我が果てると殆ど同時に、半兵衛のそれも気を放ち、我らはひとときを完全に一体となって過ごしたのだった。
しどけない姿のまま、午睡を微睡む。
「風邪を引く」
言いながら半兵衛が、奥から女着物を持ってくる。
「化粧(けわい)臭い」
「嫁のものだ。しかたあるまい」
「少し妬けるな」
横の男に囁くと、
「妾(しょう)を三百人(たり)も囲う男が何を言、」
咳込んだ。
「すまぬ半兵衛。躰をいとえ」
女着物の大半をかけ直してやり、弱々しい瞳を覗き込む。
やつれた…かなりやつれている。
我がかなり案じる顔つきをしていたのだろう、半兵衛は少し明るめに笑った。
「案ずるな。すぐには死なん」
「しかし…」
半兵衛は自分から、そっと口吸をしかけて来た。
唇を重ねるだけの、優しいそれをしてから、我の胸板に頭を寄せた。
「秀吉。きみに一つだけ頼みがある」
「何だ」
城か、扶持(ふち)か、役職か。
「左京のことだ」
「あ?」
「出来うる限りでかまわない。あの子には、たれの伽も…させないでやってほしい…」
俺を見ずに言い終えた半兵衛の、心の痛みはいかほどだろうか。
かつて半兵衛は斎藤義龍の妾だった。
嗣子龍興はそれを憎み、かれを捕らえて牢に入れ、たくさんの家臣に使わせた。
半兵衛の心の傷は深く、我の懸想すら長らく信じようとはしなかったのだ。
いまこうしてある奇跡を我も思う。
左京は今や俺の子でもある。
「男と男の約束だぞ」
「違うな。惚れ合った者どうしの、心の契りだ」
そう言って口づけると、半兵衛の頬をひと筋の涙が伝っていった。
「で? それで父御(ててご)は何を叱っておったのだ」
「いや軍学の際中に、突如席を立つから何かと思えば、小用が足したくなったと…」
「そんなことで叱ったのか」
「叱りもしよう! あれは後々、軍師になる男なのだぞ。軍学を学ぶに当たり竹中の子は、小用を漏らしてなお書物に見入っていたとあれば、後々の語り草であろうが! こら! 秀吉! 何がおかしい!」
小一刻して、我は再び陣に戻った。
身も心も癒されて。
半兵衛、早く良くなれ。
我には貴様が必要だ。
良くなって、我が横に立て。
我はそれだけを待っておる。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 2