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俺の住む町*
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俺の住む町は、少し山寄りにある小さな町だ。
最近ではスーパーマーケットなどが出来てきているが、ほんの数年前までは八百屋や肉屋が淋しく並ぶ商店街があるだけだった。
お菓子なんかも近所の駄菓子屋くらいにしか売ってなかったし、家の回りはほとんど畑や田んぼだらけ。
「もっと都会に暮らしたかったなぁ俺。」
「またアンタはそんなこと言って……。ほら、さっさと買い物行ってきて。」
母さんはそう言うと、俺に買うものが書かれたメモ用紙と財布を渡した。
「わかってるって………。」
よっこらせ、と俺は立ち上がる。
俺はメモと財布をポケットに突っ込むと家を出た。
俺が向かったのは、家から少し歩いたところにある最近できた大型スーパー。
中に入ると冷房がガンガン効いていてめちゃくちゃ涼しい。
「さて、と………まずはにんじんね。」
俺は片手に買い物カゴ、もう片方の手にメモ用紙を持ちながら店内を歩き出す。
◇◆◇◆◇
「………これで全部、かな?」
暫くすると、買い物カゴの中は色んな食材で一杯になった。
俺はレジの一番空いている列に並ぶ。
ボーッとしながら待っていると、突然後ろからポンと頭を叩かれた。
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