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◇◆◇◆◇
「母さんっ!ごめん、ここで下ろして……!!」
「わかってるから!はやく行きなさい!!」
空港の入口の前で母さんに下ろしてもらう。
時刻は13時51分。
なんとかギリギリ間に合った。
俺は急いで航太の姿を探す。
(………あ……!)
暫くいったところで見覚えのある姿を見つける。
俺は走って近付き、思わず名前を叫んだ。
「航太……っ!!」
「…………夏希?」
俺の声に気付くと、航太が俺を見て驚いた顔をする。
その姿を見て、俺はまた涙が溢れた。
「……っう………こうたぁ………」
「わ?!泣くなよ……まったく…。」
そう言いながら俺の頭をポンポンと撫でる航太。
(あぁ、伝えなきゃ……。俺はこれを言うためにここに来たんだから………。)
そう思い、俺は航太の顔を見た。
心臓がバクバクといっている。涙も止まらないし鼻水だって出ていて汚い顔をしていると思う。
それでも俺はこの想いを伝えるんだ。
俺は深く息を吸い込んだ。
「俺……っ……航太がすき、だ……!男だしかわいくねぇことばっか……ひっく………言うけど!……航太のことがぁ…大好き………んぐっ?!」
言い終わった瞬間、俺は航太に抱き締められる。
突然のことに俺の涙は止まってしまった。
「はぁ……なんなのお前。まじ不意討ちなんだけど………。」
航太が俺に聞こえるくらいの声でボソッと呟く。
抱き締められているせいであまりよく分からないが、航太の耳が真っ赤になっているのが少し見えてなんだか恥ずかしくなった。
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