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心火6
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晒された醜い下半身を目の当たりにして激しい羞恥に襲われる。
拘束されたそこは苦しそうに勃ち上がり異様なほど赤く腫れていた。
「…や…、っ…」
乱暴に触れられてヒクンと跳ねあがる腰。
達してしまいそうな予兆だけが身体を疼かせて出口を探して這い回る。
「辛そうだね」
桐生が目を細める。
笑顔のように見えるその表情に慈愛や傾慕のような感情は見当たらない。
碧の性器を戒める黒い輪の陰嚢と陰茎を繋ぐ連結部分に、ボタン電池を入れた小さな機械がある。
それが何をするものなのか、碧は知っている。
桐生の長い指が碧の聳立した性器を撫でながら其処へ吸い込まれて行く。
「っ…!…ぃや…っ…」
「もっと辛くしよう」
桐生の指先が小さなボタンに触れた。
カチッと何を押し込まれる感覚に身を捩らせると、背筋を無数の多足昆虫が這い上がるような感覚に震える。
!
「…っ…!っ…いゃ…あ、あ"ああ"…っ…ああっ…」
沸き上がる気が狂ってしまいそうな蟻走感。
小さなモーターが締め上げられた陰嚢と陰茎を細かに揺らし、解放を禁じられた敏感な器官に悩ましい刺激を与える。
「あ…あ"だ…め…や…だ!…っ…せ…んせ…や…っ」
とうに絶頂を超えている筈の碧の身体の中で消化不良を起こして吐精のエネルギーが行き場を無くしてガクガクと腰を震わせる。
ブー…という小さな振動音が強く風を送り続けるクーラーの音に混ざって掻き消された。
碧の苦しむ姿を反射させる眼鏡のレンズの奥に見える桐生の瞳はまるで何も映してないように凪いでいた。
「こっちもあるね」
桐生が握る安っぽいリモコンを見て首を振った。
碧の前立腺をピタリと責める続けている淫具。
後孔を犯すこれがもし動き出してしまうと思うとまともではいられない。
「あ"ぁ!…ま…って…いや…っ…」
碧は喘ぎながら慈悲を求めて桐生へと手を伸ばす。
桐生は迫る碧の震える細い指を眺め微笑んだ。
「可哀想だね、碧」
桐生の指が躊躇なくリモコンのボタンを食い込ませる。
「…っ…せん…せ───」
!!
「ひ!」
碧の座る車のシートが軋んだ。
「…っい…ゃあああっ!や!うああっっ!!」
激しい振動が容赦なく前立腺を殴打し、その快感に押し上げられ碧は悲鳴を上げる。
身体中の感覚が臍の下に持っていかれるような強烈な力。
爪先から頭の先まで緊張が走り、膨れ上がった猛烈なエネルギーが碧の内側で爆発した。
一気に破裂した熱が真っ白に燃えて腰から脳髄まで駆け抜ける。
碧の脳を十分に痺れさせた後、身体中に逆流してくる。
押し寄せてくる快感の波。
「ああ"っ…いや…っあああ…っ」
その余韻にまた犯される。
しゅわしゅわと炭酸が弾けるような神経を擽る感覚が身体中を駆け巡っている。
ガクガクと痙攣する身体を未だ淫具が襲い、碧は言葉すら使うことが出来ずにその乱暴な快感に蹂躙される。
「後ろで達してしまったの?そんな粗末な玩具で」
「あ…はっ…んぁ…!…あん…っ…い…ぁ…」
何度か経験したことのある感覚。
終わらない絶頂、男の身体が知る筈のない快感。
吐精を伴わない興奮の極致はいつも辛くて苦しい。
淫具の振動にビクビクと痙攣する碧に桐生は興が失せたようにリモコンのスイッチを切った。
「いきなり一番強い振動にしたのは間違えだったね、これじゃお仕置きにならない」
桐生はリモコンをドアのポケットに入れると、サイドブレーキを解除した。
「出ようか」
桐生の乾いた声が響き、駐車場に引かれたラインから銀色の車体が動き出す。
ピーピーピー…とバックでの発進をを知らせるアラーム音を遠くに感じながら、碧は強い絶頂と未だ性器を揺さぶる振動に燻る身体をシートにぐったりと預けた。
ピクピクと苦しそうに震えるそこは弾けてしまうのを塞き止められ、じわりと先端に体液を押し上げている。
碧は瞳に浮いた涙が頬を伝うのを止められずにゆっくりと動き出す景色を見ていた。
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