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始まる日常7
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敏感になった皮膚に爪を立てられて苦悶の声を上げる。
「……っ!ああ…っ、ぅあ……っ!…」
痛みの後の余韻が肌を粟立たせるのを見ると自分の身体がこれを官能として享受しているのだと知る。
鳩尾の上から臍の辺りまでゆっくりと数本の筋が走り、ビクビクと跳ねる薄い腹筋に桐生が目を細めた。
「感じてるの?……こんな風にされて?」
そう言いながらもう一度同じ場所に指を立てる桐生の笑顔に、無駄だと知りながら首を振る。
しかし桐生はその感覚を碧に確かめさせるようにほんのり赤くなった筋を正確に同じ力でなぞった。
「…っう!…ああぁっ……!…」
重ねられる痛みと背を走り抜ける感覚に声が上がる。
身体は既にそれを明確な快感へと認識し始めていたが、かといって肌を掻かれる痛みは消えることはなくて、襲う二つの感覚を飲み込めずに碧は首を反らして踠いた。
「……爪を立てられて……そんなに悦い?」
桐生が碧の皮膚に触れて濡れたしっとりと湿った指先で、小刻みに震える碧の顔の輪郭を撫でる。
わからない。
これが桐生の言う『悦い』なのか。
抱き合って確かめ合う時のようなそんな蕩ける感じとは全く違う暴力のような悦。
だけど、碧はこんなことでそれを簡単に受け入れ屈する訳にはいかなかった。
桐生が碧を信じていないのはわかっていたし、こんな行為が桐生にとって碧を支配する為の茶番のようなものだとわかっている。
それでも信じて欲しい。
だから碧は抗わないわけにはいかない。
碧は桐生の言葉に答えずに下唇を強く噛み締めた。
「んっ…っ!」
碧の胸に粒勃つ小さな器官を桐生がゆっくりと押し潰す。
そこが碧にとって弱い部分だというのを知っている桐生は、まるで強者が弱者に自分の力を知らしめるように、じっくりと碧の肌にそれを埋め込んだ。
「……っう…っん…っ!…」
ゆっくりと与えられる強い刺激にビクビクと跳ねる身体が耐えきれずに碧の中心を熱くさせる。
桐生に塗布された薬の所為なのだろう、いつもならこんなことでここまでの反応をすることはない筈なのに碧の身体は少しずつ昇り始めていた。
解放して隆起させては押し潰されるゆっくりとした責めに、せめてもの抵抗を見せたくて碧は声を圧し殺す。
「……いい顔をしてるね……それは深田くんの為にする表情なのかな?」
……深田の為?
わからない。
桐生の目には碧はどんな風に映っているのだろう。
そして深田の為にする表情ってなんだろう。
確かに碧は桐生に深田がそんな人間だと思って欲しくない。
巻き込んでしまった大事な友人。
彼の名誉は守りたい。
だけど、彼の事は碧が知っている。
碧が信じている。
それよりも碧は自分が信じている深田を桐生にも信じて欲しいと思ってる。
それは深田の為?
………少し違う気がする。
信じて欲しい相手がいるから、信じて欲しいという欲求は生まれてくるんじゃないのだろうか。
だからきっとこれは碧の為であり、桐生の為に出来る碧の精一杯の意思表示なのではないか。
ふとそんな事を考えるが、思考はすぐに身体を襲う快感に邪魔をされ言葉に変わる前に掻き消されていく。
「…っ…う、あ…ぁっ…ん!…」
言葉の無い碧に焦れたのか桐生の爪先が小さなそこを乱暴に抓り、碧は耐えきれず唇を解放した。
「あんまり頑張られると煽られてしまうね……黙りなんてされたら声を聞きたくなるのが常識というものだよ」
!
桐生の指が碧の腹の上のすっと縦に伸びた小さな窪みを撫でる。
「そろそろ…ここを弄ってみようか?」
碧の身体が硬くなる。
さっき触れられた時より確実に敏感になっている肌。
急所のようなそんな場所をこれから自分以外の手で好きにされてしまうと思うと恐怖が碧をそうさせた。
「さっきは痛いと言っていたけど…今はどんな風に感じるのかな?」
桐生の指先が碧の怯える表情を楽しむように綺麗な臍の上で円を描く。
「……っ……」
その仕草にピクリと震える碧の弱々しい吐息に桐生が笑みを溢した。
!
「…っ…あぅっ…!…」
小さな窪みにつぷっとめり込む桐生の指先。
何かが落下してきたような鈍く重たい痛みが碧の内側に広がり、触られて無い筈の内臓が刺激に反応してぎゅっと縮んだような気がした。
「…い…っ……あ…っ…!…」
指を挿入されたことに驚いている間もなく、掻き回すように硬く閉じられた柔らかな皮膚の襞を広げられ、思わず失禁してしまいそうな痛みに碧の身体が踊る。
「やっ…!…あっ!や、やめっ!っ!」
くちゅ…と卑猥な音を立て乳白色に濡れた桐生の指がヒクヒクと震える小さな窪みを容赦なく抉った。
「あ"あっ…っ!」
下半身を揺らす痛みが貫いては身体を這い上がるような余韻が全身を走り、上手く呼吸が出来ずに酸素を貪る。
自分の中に侵食して来ようとする得体の知れない脅威をなんとか跳ね避けようと全身に力を込めるが、加え続けられる痛みが徐々にその力を奪い、強張る身体が力を保てず痙攣を始める。
桐生はその場所が碧に何をもたらすものであるかを試すように限界まで指を差し込み、中をまさぐりクチクチと音を立てながらゆっくりと指を浅くしていく。
「…っく…ぁ…あ!…あ…っ、や…っ…あ…」
碧が『もうやめて欲しい』という言葉さえも紡げなくなって頭をベッドに擦りつけ思わず身体を反らせると、皮膚が引っ張られさっきより無防備になった臍の窪みをまた深く貫かれ、叫んだ。
「…ぅあっ…ぁっ!!」
知らぬ間に零れていた涙が碧の頬を流れ落ちる。
「………はしたない子だね、碧」
急に指を引き抜かれ、束の間の解放に詰まった息を取り戻していると、睫毛に溜まった雫で揺れて見える桐生の笑み。
呟かれた言葉の意味を理解する余裕などなくて、浅い息を繰り返していると、制服のズボンを止めていたベルトが緩められているのを感じる。
「や…っ…」
その感覚に反射的に上半身を浮かせると、信じられないものが目に映る。
「………っ!」
………嘘…。
「……制服を汚してしまうといけないからね」
そう微笑む桐生にズボンを取り除かれると、下着を押し上げ苦しそうに強く聳立する自分の性器が姿を現した。
碧は信じられず息を飲む。
細かく震え勃つそこは碧の明らかな劣情を表していた。
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