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ん、誰か笑ってる.....。恭司さん?と、....誰?
うっすら目を開けて確認する。
...誰だろう、恭ちゃん?用済み? ─ !?
もしかして、セッ、......ホニャララフレンド!?
「 ─── あ。」
凪が二人の関係をばっちり勘違いした時、隆雄が起きた凪に気付きベットサイドに腰掛けると、不躾にジロジロ見る。
「へぇー、恭ちゃんこうゆーのが好み?確かに可愛いちゃ可愛いけど...。何か色気足りなくない?」
色気!?どうせお子ちゃまですよー!!
ていうか、おまえ誰だよ!!
内心イライラしながら隆雄を見てると、耳元で内緒話の様に隆雄に聞かれる。
「恭ちゃんのえっちどうだった?チンコ凄かったでしょ?」
ボッと火が付いたように顔が赤くなる。が、
良く良く考えてみる。やっぱこの人そうなんだ。じゃなきゃ人のアレの事何て...知らないよな。
凪の気持ちなど露知らず、隆雄は凪の頬を突きながら「あー赤くなった!超ー可愛い!!色気無いけどうぶさは満点!」などと一人盛り上がってた。
そんな隆雄にサラッと無視を決め込み、恭司が凪を見ると様子がおかしい。今までの事から考えるに、また何か思い違いをして一人落ち込んでいるのかもしれないと思い、ベッドに乗り上げ凪の頬に手に添えて瞳を覗き込み話しかける。
「凪、何を考えてる?きちんと話してごらん。」
恭司の問い掛けに凪の目が潤み、目を泳がせるも迷いながら話し始める。
「...恭司さん、俺の、ワガママかも、知れないし、色気もないし、セッ...、 満足させられないかもしれないけど、他の人とされるの、.....嫌です。......どうしても、嫌。」
「......はぁ。...凪、隆雄は従兄弟だよ。勿論そんな関係じゃあない。他にもそういった相手はいないよ。私を信じられないかな?」
── !? ......いとこ ?
バカ、バカ、バカ!! 俺の大バカヤロウ!!
「恭司さ、.......」
「...ぶっ!!あっはははは...ッ、」
凪の言葉に被せる様な隆雄の盛大な笑い声が響き渡る。
「あーダメだっ、おっかしぃー!俺と恭ちゃん?マジウケる!!無いわー。掘らせないし、絶対掘らせてくれないしっ!!凪ちゃんその頭ん中どーなってんの?」
頭の中はどうせ脳が死んでますよー。何だろう、隆雄さんて、威圧感は無いものの辛口で雅臣常務に似てる...。
隆雄の言葉に凪はしょぼくれた。今だひぃひぃ笑う隆雄に雅臣を重ねてジト目を向ける。
そんな凪に恭司は優しく話しかけた。
「凪、キミの言っている事は我が儘でも何でもない。嫉妬してくれた事、凄く嬉しいよ。それから凪は色っぽい。正直困ってしまう程にね。でも、これは私だけが知っていれば良い事だから他で出しては駄目だよ?いいね?」
「......はい、」
微笑みの貴公子!!くうぅぅぅ!!
と凪は悶えていたが、その顔一変恭司は隆雄に詰め寄った。
「それから隆雄、凪に触るな。一体何しに来たんだ。」
「恭ちゃん本当に冷たい!!ちょこっと触っただけじゃん。減らないよ? で、用件はねー、この前、恭ちゃんがフランス行ったときに買って来たあのワイン飲みに来た。もうすぐデリバリー届くはずだから!」
「「 ...... は? 」」
あぶな、恭司さんと被ったから良かったものの、初対面の人に は?は無いわ。何て言うかこの人、すっごい自由人。
「 帰れ。 」
「 断る !! 」
恭司と隆雄の攻防戦を見ているとインターフォンがなり、ああ言ってたデリバリー到着ですねと思う。
「 あっ!来た来た。恭ちゃん、グラス3つとワインねー。はいはい今開けますよー。」
と、隆雄の家主の様な振舞いに凪は苦笑する。
「凪、折角二人きりで過ごそうと思っていたのに、......すまない、見ての通り、人の言う事を聞かないやつなんだ、」
恭司が苦苦しい顔で言うのを凪は笑った。
「ふふ、楽しい人だから大丈夫です。」
「今度はちゃんと二人きりで過ごそうね、」
そう耳元で囁かれて甘い雰囲気に赤面しつつもはにかむと、チュッと啄むようなキスをされてついもっとと顎を上げてキスを待つ。
「恭ちゃん、グラスやっぱ4つねー!!」
「「 は ? 」」
怒り浸透の雅臣が何故かそこに立っていた。
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