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廊下に出ると隣もちょうど終礼が終わったみたいで、生徒がぞろぞろと教室から出てくるところだった。
後ろ側の扉から顔をのぞかせ、よく見えない目でじぃーっと睨むようにあいつを探した。
うーん…あれか?
いや、違うな…あれも違うし…というか、人かどうかすらも危うい
聞いた方が手っ取り早いか、と一番近くにいた奴に声をかけた。
「なあ、ちょっといい?」
──が…
「は、はひっ!?
あ、あの、えっと…ごめんなさい!わたし…なにもしてないです!」
その子の声に反応して教室に残っていた何人かの視線がバッとこちらに集中した。と、同時に俺の顔を見るやいなや血相を変えてどんどん人が離れていく。
数分もしないうちに扉の周辺には俺とその子二人だけになった。
「……………」
…俺、早くも人選を間違えたかもしれない。
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