アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
日常
-
「おはよーあきら。」
「おはよ。」
「お?その手に持っている手紙はもしかして~今日の予約ですか!?」
「だまれカス。」
「相変わらず口悪いなぁあきらは。」「だまれカス。」
そうだよ予約だよ♪と俺の本音は伝わることはない。
あいさつをしてきたのは同じクラスの風川千尋。この学校の中だとなかなかイケメンな方だ。
…趣味がエロ本集めということ以外。
「なぁなぁ、それより見てくれよこのエロ本!昨日買ったばっかでさ!もうこの揺れるたわわに実った…」
語りだしてしまったので、俺はその場を後にした。
…ホントはめっちゃ語りたいけど。
席についた瞬間、机の前に誰かが立ちはだかった。影が俺をすっぽりと隠し腕を腰に当て、怪訝そうな表情で俺を見下ろしている
「坂本くん、今日こそ保護者会の出席プリント!提出してもらいますよ!」
長方形の細身のメガネをかけ、前髪は七三わけ。
学ランのボタンをしっかり上まで閉め、両足を揃えて立っているのはクラスの学級委員細田勉。
俺は保護者会のプリントをここ2週間忘れ続けているのだ。
「あー。わり、忘れた」
「何ですって!?また忘れたんですか!?
僕は昨日君の手に油性ペンで大きく書きましたよね!?
どうして忘れるんですか!
忘れて困るのは君でもなく僕でもなくこのクラスの保護者の方なんですよ!?」
「…めんご」
「めめめめめんごぉ???何をいってるんですか!?ふざけるのもたいがいにしてください!」
そう言いながら彼はメガネをくいっとあげた。
その時、授業が始まるチャイムが鳴った。
「あ!チャイムです!皆さん座ってください!!」
そう言いながらわたわたする細田君。
お前が座れ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 568