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危○人物
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「もー、こんなとこにいたのか〜。探したんだよ〜?」
ドアのほうを見ると、そこには雪村くんが立っていた。
「誰だお前。」
てん先輩が雪村くんを睨みつける。
「さ、行こっかあきちゃん」
だが、それを無視して先輩の下にいる俺の腕を引っ張った。
「おい、聞いてんのか」
「あ、どうもどうも。あきちゃんがいつもお世話になってまーす。」
「…チッ」
先輩はなにか言いたげだったが、舌打ちをしてどこかへ行ってしまった。
シーン…
静かになる教室。
すると雪村くんが口を開いた。
「ほんとあきちゃん面白いね」
「…何がだよ…」
「全て」
「……」
「ちょっと、黙んないでよ」
「……」
「ねぇってばー。」
「…」
「!?え??もしかして泣いてんの!?」
そう、…俺は無意識に涙がこぼれ出てきていた。
「うぅ…」
「えぇ…ちょ、どしよ。」
突然のことに雪村くんは戸惑っている。
「も、…なんかよくわかんね…ヒック…」
「なにが?」
「俺…先輩にあんなことされたの…ヒック初めてだし…」
すると、雪村くんが隣に座った。そして、俺の頭をなでた。
「はいはいナデナデ。」
「俺、お前のこと…すっげぇ嫌いだけど…ヒック…さっき来てくれて…すっげぇ嬉しかったし…ヒック」
「どーいたしまして。」
「もう…俺わかんねぇよぉ…」
「……じゃぁ、もう帰ろっか。」
「…うん」
そうして俺たちは空き教室を後にした。
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