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に、や、…あ。
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「どしたのあきちゃん、急に抱きついてきて。」
「あ…いやァ…ハハハ!」
どう考えもおかしい絵面だ。
誰もいない教室。射し込める夕日。
何故かオレから雪村くんに抱きついている。
(どどどどどうしよ!)
「なに?自分から誘ってくれてんの?」
(ちげぇよ!!)
「あ、ちょっとさ、この状態のままこっち来てくんない…?」
腕を前から回し、雪村くんの腕を掴みながら後ろで拘束している。
このまま腕をネクタイで縛ることができれば…完璧だ…っ!!
ようやくソファーの前まで移動することができた。
「よし、じゃあちょっとこのままでいて…」
そっと片方の腕から手を離し、ソファーにおいてあるネクタイにてを伸ばす。
(あとちょっと……、うわぁ!)
ネクタイまであと数センチの所で、雪村くんが俺を押した。
「くっそ!待っ…!」
……完全に形成が逆転した。
俺はあっさり雪村くんに押し倒されてしまったのだ。
「ヤダやだやだヤダやだやだ!!!」
「ちょっと!そんな暴れないでよ」
俺は必死に雪村くんを押し退けようとジタバタした。
だがその時、
パンっ!
大きな音が教室に響いた。
俺の手には何故か痛みが走っている。
(…あ…)
なんと、雪村くんの頬に俺のビンタが直撃してしまったのだ。
「あ、雪村くんごめん!」
雪村くんは横を向いている。
前髪で目が隠れていて表情が見えない。
「ゆ、雪村くん?ごめん大丈夫か??」
雪村くんの頬は真っ赤になっている。
(あーもー!やっちまった…)
「雪村く…っ!?」
突然体がグラっと傾いたと思うと、目の前には雪村くんの顔が…
「っん…っ」
強引にしたを口の中にねじ込まれる。
「ん、んぅ…」
長くて深いキス。
だんだん息が出来なくなる。
「…っん、…プハァ…」
やっと口が離れたと思うと、雪村くんが怖い顔で俺を見下ろしていた。
「あ、雪村くんごめ…」
「許さない。」
「え?」
「覚悟はできでる?」
雪村くんの笑顔が一段と黒くなった。
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