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4話【お前にも感じて欲しいんだ!】
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球輝「大丈夫か?」
まだ完全には癒えてはいないけどこれ以上待たせるのは楽しみにしていた球輝が可哀想だ。そろそろ続きをしよう
絵翔「うん、大丈夫、続きやろう」
球輝「良かった、さっきはどうしたんだよwww」
絵翔「ん、聞かないで…」
口が裂けても言えません…
球輝「…そうか、まぁ続きやるか」
絵翔「うん」
俺たちはキャッチボールの続きをした。でも、どうも真っ直ぐに飛ばない。
絵翔「上手くいかないな…」
球輝「ん〜…あ、わかった!もうちょっと近づいてやってみようぜ!」
二人の距離は2メートルもなかった
絵翔「え?近く過ぎない?」
これはキャッチボールと言えるのかな?…言えるのか…でも…
球輝「この距離なら真っ直ぐに投げられるだろ?それでどんどん離れて行って、さっきの距離まで戻ろうぜ!」
あ〜頭良い!遠くに飛ばそうとするから変な力が入って曲がる、と考えたのだろう。この方法なら確かに効果がありそうだ
絵翔「良い考えだね。じゃあ投げてみるよ!はいっ!」
ボールは球輝のグローブ…の方には行かずに変な方向に飛んで行く
球輝「え?」
落ち込む…
絵翔「球輝…俺やっぱり無理だよ…ガチトーンな、え?頂いちゃったもん…」
球輝「いや、ガチトーンな、え?出ちゃたけども…どうしてだろう…」
どうしてもこうしても俺が運動音痴だからですよ!どうせ!
球輝「もう一回投げて見て!」
絵翔「え?うん…」
何度投げても同じですよ
ボールを貰って投げてみる
…ほら曲がった
球輝「わかった!投げる時に手のこの腹の部分で押し出してるから曲がるんだよ!クイッとしないで普通に投げてみろよ」
絵輝「う、うん」
言われた事を意識して投げてみる、そしたら上手く真っ直ぐに飛んだ
絵輝「や…やった!まっすぐ飛んだ!」
球輝「よし、もうちょっと離れて投げてみようぜ!」
絵翔「うん!」
なんだか楽しくなってきた。距離をどんどん離して行き、さっきの位置に達した。自分にも運動ができるのかもしれない、そう思えた
球輝「次、ちょっと強めに投げるな!」
絵翔「え?怖いよ…」
球輝「ボールをちゃんと見れば大丈夫だから!お前にも感じて欲しいんだ!さっき言った気持ちいい感覚を!」
球輝の目がキラキラしていた。そんなに気持ちいいのだろうか。なんだか俺もその感覚を感じて見たいと思えた。
絵翔「頑張ってみる!」
球輝「よし、じゃあ行くぜ!」
球輝の目付きが変わった。球輝は大きく振りかぶって投げた。何だかさっきまでのボールより早く見える…つか…
絵翔「早過ぎない!?うわわわわ」
球輝「絵翔!ちゃんとボールを見てれば大丈夫だから!」
いやいやいや、文化系の動体視力を過信しちゃいけないよ!
スパーン!!!
手の中でその音が響いた。手が少しだけ痛い。でもなんだかスカッとした!球輝が伝えたかった感覚を感じれた気がした
絵翔「凄い!凄く気持ちいいよ!もう一回投げて!」
球輝「だろっ!じゃあ投げて来いよ!」
球輝が嬉しそうだったから俺も嬉しかった
絵翔「うん!」
その後、俺たちはキャッチボールを結構な時間続けた。楽しくて時間を忘れてしまったのだ。こんな感覚は初めてだった。汗をかく事がこんなにも気持ちいい事なのだと俺は初めて知った。球輝が運動後に芝生の上に寝転がると気持ちいいと言って寝転がるから俺も真似をした
絵翔「気持ちいい〜」
芝生の柔らかさと風の優しさを感じた
球輝「だろっ!いや〜楽しかった、またやろうな!」
絵翔「うん、またやろうね!」
球輝「そうだ…俺やっと分かったんだよ、言葉のキャッチボールの件wお前凄い勘違いしてたんだなww」
絵翔はいつの間にか寝ていた
球輝「お前の寝顔って可愛いよな…話の続きな?俺さ実は初めて…まだなんだ…。だからさ、もしお前が嫌じゃなかったら俺と…って、こんな事、男に言われても困るかww」
絵翔が少し笑った
球輝「これくらいならいいよな…」
球輝はほっぺにキスをした後、絵翔をおんぶして家に向かった
END
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