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変わらない笑顔
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康介side
マジか?
そうだよな。言われてみれば、俺は竜と付き合いが長いけど二人で出掛けたことは無かったかもしれない。遊んだのだって、小学校の時に竜の家で宿題を一緒にやったとかゲームをしたりとか、そんな記憶しか残ってなかった。
「よし!なら今日、竜の家で洋服見てやるよ!」
そんな風に言われたら俄然お節介心に火が付いた。久し振りに竜の家にも行きたかったし。
「本当? ありがとう」
嬉しそうな竜を見て、俺も益々ライブが楽しみになった。
学校が終わると一緒に下校して、竜の家にお邪魔する。
「あらぁ!康介君、お久しぶり!大きくなったわね。いつもありがとね」
小学生の頃に会った記憶から、今も全然変わっていない竜のお母さん。俺は竜のお母さんに挨拶をして、二階の部屋に向かった。
竜の部屋は俺の部屋とは違って、無駄な物もなく凄い綺麗だった。早速持っている洋服を見せて貰うと、意外にもお洒落な服が揃っていて拍子抜け。
なんだ、心配して損しちゃったじゃん……
「あー、問題ないんじゃね? このボトムと、このシャツでいいと思うよ。あ、 これかっこいいな」
俺は竜の持っている服をあれこれ並べて見ながらコーディネイトを考えた。竜はそんな俺のことをじっと見つめている。視線に気がついた俺はちょっと戸惑いながら「何?」と竜のことを見た。
「康介にそう言われると安心する!この服で行くことにするよ。ありがとう」
そう言って笑う竜を見て、俺は何故だかちょっとドキッとしてしまった。
幼稚園の頃から全然変わらない、純真無垢な竜の笑顔……
やっぱり可愛いんだよな、なんてぼんやりと思う俺はおかしいかな。
康介side終わり
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