アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
気付いた!
-
ライブの後から何度か竜に電話をしてみるけど、全然でてくれない。きっと悩んでるんだろう。電話に出てくれないけど、このまま竜を放っておくわけにもいかず、余計なお世話かもしれないけど俺は日曜日に竜の家に押しかけた。
案の定どんよりした顔の竜。なんだか辛そう。
「大丈夫か? 周さんのことだろ? 俺、聞くよ」
そう言うと、少し黙ってから竜は話し始めた。
周さんと初めて会った時のこと。
楽屋で抱き寄せられた時のこと。
肩を組まれて歩いた時のこと。
カラオケ店でのこと。
初めてキスをした時のこと……
正直、俺は驚いた。
竜がこんなに感情的に話をするなんて。顔を赤くして興奮したり、もじもじしたり……。今までの竜とは全然違う。凄く興奮してキラキラして、嬉しそうにも見えた。
気付いたら、俺は竜を抱きしめていた。
竜は周さんに出会って凄い変わった。出会ったばっかなのに竜がこんな風になったのは周さんのせいだと確信した。自分から他人に興味を持って、表情豊かになった。こんな顔をしてる竜を初めて見た。
嬉しい!そして凄い愛おしい!何故だか「良かったな!」という感情が湧き上がった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
18 / 473