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竜太の部屋
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ベッドに腰掛けた僕の前にしゃがみこみ、周さんは僕の足首を摩ってる。
「どうだ?痛いか?」
優しい眼差しをくれるだけで、痛みが引いていくようだった。
「あの、なんで僕が怪我したの知ってたんですか?」
「おぅ、屋上から見てた」
まさか授業を見られていたなんて思わなかったので恥ずかしかった。でも授業中だよね?なんで周さんは僕が授業を受けているのを見られたわけ?
「周さん、授業は?」
「え?休憩休憩、気にすんなよ」
周さんが授業をサボったのだとわかりムッとしてしまった。
「ダメです!ちゃんと授業出ないと!せっかく学校来てても授業出ないんじゃ意味ないでしょ!」
「……わかったよ。そんな怒んなよ」
周さんは僕の足を摩りながらぷうっと頬を膨らませる。やっぱり見た目はちょっと怖そうだけど、仲良くなるとこうやって可愛い一面も見られて新鮮だなと思った。
「ふふ……周さんって可愛いところもあるんですね。あ、あともう足大丈夫です……そんなに撫でられてると、なんだか気持ちよくなってくる……」
気がつけば周さんの手が足首からふくらはぎまで優しく撫で回すものだから、ちょっとこそばゆい感じ。ムズムズしちゃう……
「そうか?よし、じゃあこっち来い 」
あぐらをかいてる周さんが膝をぽんぽんしてるので、僕はこの前みたいに周さんの足の間に腰を下ろし寄りかかった。
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