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康介の願い
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テスト、修斗さんに勉強見てもらったしいつもより全然点数がよかった。
ご褒美──
あの時、修斗さんも周さんに便乗してそう言ってくれたけど、本気なのかな?
凄え嬉しいんだけど、でもさ、何でもいう事を聞いてくれるって……
次から次へとお願い事が頭に浮かぶけど、どれも、ダメだ。
俺が修斗さんを好きだってバレバレ。わかっちゃうし。
恋愛対象になる……という意味で俺が修斗さんのことを好きだなんてわかってしまったら、もう今まで通りではいられない。
どうしよう………
────
修斗side
参ったな……
こんなに酔っぱらうとは思わなかった。飲み過ぎだって気づいた時に注意してあげればよかった。
俺の膝枕でスヤスヤ寝ちゃったところまでは、可愛いななんて俺も余裕だったんだけど…… 横になるのに圭さんがソファーベッドだと教えてくれて、掛け布団も持ってきてくれたからそっと動いてベッドにした。
その途端これだよ……
本人は俺を抱きしめて気持ちよさそうに寝てるけど、俺は??
こんなに可愛くしがみつかれて……変な気分になっちまうじゃんか。
目の前の幸せそうに寝ているこいつの顔を間近で見てると、キスしたくなる衝動に駆られる。
でもダメダメ……
傷付けたくないから、嫌われたくないから…… こいつとはゆっくり丁寧に付き合っていきたい。
ついさっきの話──
飲みながら、ご褒美をどうするのか聞いてみた。
こいつの事だから遠慮してどうせ何もないんだろうなって思っていたのに、赤い顔をしながらご褒美をちゃんと考えてきていたという様子に、俺はちょっと驚いた。
しかも「内緒」って……
俺の方が変に緊張してしまう。でもこっそりみんなに聞こえないようにお願いを聞いてみると、驚いて一瞬言葉を失ってしまった。
「……そんなんでいいの?」
顔を見て確認するも、真っ赤な顔で小さく頷く。
嘘だろ? ……どんだけ可愛いんだよ。
こんなにいじらしい奴だとは思わなかった。
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