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2人の想い
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修斗さんへのお願い事──
これなら変に思われないよな?
友達として……先輩後輩として、もっと親しくなりたいって意味だと思ってくれるよな。
でも嫌だって言われたらどうしよう。
いや、大したことないし……
大丈夫だよな?
でも俺はずっとこうしてもらいたいって思ってた事なんだ。大したことじゃないけど、俺にとっては結構重要な事だから……このお願いを聞いてもらえたら、すげぇ嬉しい。
楽しみだな。
うん、さりげなく言うんだ! そう、こんなの大したお願いじゃないから。
さりげなく言えばいい……
────
修斗side
みんなが注目する中、俺は康介に耳を傾ける。内緒話するように俺は耳を寄せて言葉を待った。
……少しドキドキする。
真っ赤な顔して顔を寄せて、まわりに聞かれないように極々小さな声でこう言ったんだ。
(俺の事……「康介」って呼び捨てにして下さい……)
驚いた!
これを言うのにこんなに赤くなって緊張して……
たかだか呼び方くらいでって思うかもしれないけど、きっとこいつにとっては凄い大事なことなんだと思った。
どんだけ可愛いんだよ!
こんな事、サラッと言っちゃえばどうってことないのに……
康介らしいな。
それからは、周や陽介さんにからかわれ続けて酒のペースが上がっていく。
俺はもう、康介が可愛くて愛おしくて…… 嬉しくてしょうがなかった。
ニヤニヤしちゃってたら竜太君と目が合い、見透かされてるようで恥ずかしくなった。
実際さ、「康介」って呼び始めたらなんか照れ臭くて困ってしまう。
康介も顔が赤いし、勘弁してくれよ…… 俺まで顔が熱くなる。
参ったな。
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