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主人の返答がないことを訝ったメイドが、鍵をあけてドアを開けた瞬間、
大きな黒い塊が飛び出してきて、彼女はバランスを崩して大きくよろめいた。
体勢を立て直してぶつかってきたものの正体を見ようとしたときには、
それはすでに廊下の向こうまで行ってしまっていて、「人」であることと、
動きが俊敏であったことが見分けられた程度だった。
メイドはすぐに、自分の体を見て悲鳴をあげた。
前掛けにもブラウスにも、赤いものがべったりついていたからだ。
そしてさらに、部屋の中を覗いて、金切り声をあげた。
彼女の主の部屋は血の海だった。
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