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こちら異常なしです、どうぞ。
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放課後は生徒会がある。
会長は立ち上がると、俺に手を差し伸べた。
「宗吉。一緒に生徒会室に行こうか。」
......やめてください。
周りが凍る。
俺の返し方一つで、世界が変わる。
というか、俺が世界からいなくなる。
周りは固唾を飲んで俺達を見ている。
手をとる→どこからともなく吹き矢が飛んできて死ぬ
よし。
今日も俺の脳は正常運転である。
ご苦労。
「手をとる」という選択肢は却下だ。
「ええ、行きましょう。」
俺は会長の手をやんわり避けると、立ち上がった。
「う、うん......」
会長はまた悲しそうに笑う。
会長のこの表情は未だによく分からない。
慰めてやりたくなる。
だがここで頭でも撫でれば確実に冥土に行くことは分かっているので、そんなことはしない。
正常運転、異常なしだ。
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