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俺の好きな人
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夕飯を食べ終わり、一息つく。
また眠くなってきたな......
「眠い......寝る。」
「ダメだよ宗吉。お風呂に入らなきゃ。」
「ああ......そうだな」
俺は重い腰をあげ、風呂場に向かう。
脱衣場でポイポイと衣服を脱ぎ捨てると、風呂に入った。
ぬる......っ!
そういや会長が入ったの結構前だっけ。
俺は仕方なく湯を継ぎ足す。
「ふー...やっとあったまる。」
俺は目を閉じ、顔まで潜り込んだ。
ぷはっと頭を出す。
風呂に入っている時位しか安らぐ時間がないからなー...
1日中会長のおもりをして、親衛隊の小言を聞き、松崎をあしらい......
本当、俺はよくやってるよな。
偉いよ、結城宗吉。
...でもコレも卒業までの辛抱だ。
卒業したら会長とは滅多に会わなくなるだろうし、俺は学びたい事が学べる。
それに......好きな人と住めるかもしれない。
俺には好きな人がいる。
生徒会の役員の菅谷だ。
最近は生徒会に来ていないのだが。
男が好きなんて、おかしいかもしれない。
でも好きなのだ。
去年同じクラスになって、俺は一目惚れした。
それから仲良くなって、2年に上がる前に告白したらOKしてくれた。
そう。付き合っているんだ。
それで最近、進路の話をした時、同棲しないかと言ってみたら、いいよ。と二つ返事で返ってきた。
菅谷は俺の身の上も知っていて、いつも相談に乗ってくれる。
それに菅谷は他の生徒と違って、会長に変な感情を抱いたりしないで、普通に接している。
だから安心なんだよな......
ちなみに付き合っている事を会長には言っていない。
言うのは卒業したらでいいか。
俺は菅谷の事を思い出して上機嫌になりながら体を洗い、髪を洗い、風呂を出た。
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