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あの噂は...
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息を整える。
頭がボーッとする。
......嘘だろ。
俺、今何された?
会長に触られて......
「うそ...」
菅谷にだって触らせたりしなかったのに。
他の奴に感じさせられて...イって......
しかもその相手が会長なんて......っ!
「宗吉、どうしたんだい?」
会長はいつもみたいにさわやかな笑顔で俺の顔を覗く。
俺の中で、プツリと何かが切れた。
今まで、会長の言うことは何でも聞いてきたし、色々な事に耐えてきた。
でも、これだけは耐えられない。
どうしたじゃない。
「ふ...ふざけるな!」
俺は会長を突き飛ばした。
ジワリと目頭が熱くなる。
会長はよく分からない、といった様子でこちらを見ている。
俺は、少し前にクラスの奴がしていた噂を思い出す。
それは、会長が学園の奴らとヤッてる、という噂だ。
告白して断っても尚しつこい奴らに、体で解決している、とか
会長の気分で抱いたり抱かれたりしている、とか。
そんなの会長に限ってあるはずがないと思っていた。
嘘だと。
でも......もしそれが本当なら.........
「は...はは...っ」
俺はよく分からないが笑っていた。
会長が眉をひそめる。
「さすが...慣れてますね......」
「何がだい...?」
「とぼけないでください...俺知ってるんですよ.........会長、学園中の男とヤってんでしょ?」
「宗吉何を言って...」
「だったら!......他の奴とヤればいい...!他に会長とヤりたい奴なんていくらでもいるだろ!?何で俺にこんなことするんですか!?」
俺は会長の言葉を遮り、吠える。
「それは君のことが......っ!」
会長はそこまで言うと口をつぐんだ。
俺のことが...なんだよ......っ!
「...俺が幼馴染みで...世話係で......同じ部屋だから何してもイイって思った?」
「!ちが......っ!」
会長はそこまで言うと、再び口ごもる。
そしてまた、あの悲しそうな笑顔を作る。
こんな時にまで...そんな顔すんのかよ......っ
俺はカッとなって言い放った。
「俺はあんたなんか嫌いだ。あんたの玩具になんかならない。」
会長の完璧な顔が一瞬歪む。
「ごめんよ宗吉...本当にごめん」
そう言うと、立ち上がって言った。
「......そうだよ。僕はこの学園の生徒達と好きなだけセックスできる。
今までだって何人もの人としてきたんだ。
...だから君にはもう触れない。
今までの話、聞きたいかい?」
そして振り向いた会長の顔は、これまで見たことがない程厭らしく、美しく笑っていた。
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