アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
生徒会室
-
クラスの準備を途中で抜けさせてもらい、生徒会室へ急ぐ。
扉を開けると、既に会長が座っていた。
俺が入ってきたのに気がつくと、お得意のさわやかスマイルを向けた。
「やあ、宗吉。おつかれさま。」
「おう......つかお前もちょっとはやれよな」
「少しはやりに行ったよ?
まあ、その時宗吉は買い出しに行っちゃってたけどね。
誰と行ってたのかい?」
「ん?...ああ、西園寺。」
俺は自分の机に座ると、上に置いてあったパソコンを開き、電源をつけた。
「西園寺くんとか。」
会長は席を立ち上がると、例のショッキングピンクの椅子を持ち、俺の横に置いた。
そしてそれに座る。
「楽しかった?」
そう上目遣いで訊ねてくる。
「...まあまあ。」
俺は画面に目を向けたまま答える。
会長は俺の机の上に肘をおき、手に顎をのせると、一緒になって画面を見ていた。
マウスを動かし、"文化祭 舞台発表"と書かれたファイルを開く。
その中の文書を開いた。
書きかけだったものに、文字を打ち込んでいく。
"11:00~ 演劇部公演"........."13:00~ 有志バンド演奏".............
......
「...会長、顔近い。」
俺は手を止め、隣でぼーっと画面を見つめている会長にそう言った。
「ああ...邪魔してごめんよ。」
そう言うと会長は、俺から体を離した。
眠いのか......
会長は目を擦ると、先程より俺から離れたところから画面を覗いている。
「有志バンドの出演申請のプリントも作っておいてもらえるかい?」
「ああわかった。
......てかさ、そこのソファで少し寝ろよ。
たぶん松崎とか藤森ならそっと寝かせといてくれるだろうから。」
俺がそう言うと、会長は「大丈夫だよ。」と笑った。
俺は少し気になったが、これ以上言っても会長は絶対に聞かないとわかっているので、何も言わないことにした。
「薫会長ーーーーっ!!
お待たせしましたあーーーーーっ!!」
松崎が大きな音を立ててドアを開け、入ってくる。
イヤ、誰もお前は待ってないけどね。
「やあ松崎くん。」
会長はさわやかに笑う。
松崎はデレッとしてこちらに寄ってきた。
しかし、横に座る俺を見つけると、鬼の形相へと変わった。
「結城っ!何で会長と仲良く寄り添って作業してるんだ!
どけぇ!!」
そう言って俺と会長の間に割り込むように俺の椅子に座ってきた。
ぎゅうぎゅうとケツで押してくる。
俺は松崎を怒鳴る。
「仕事の邪魔すんな!あっちいってろ!」
「俺が座るんだ!会長と初めての共同作業をするんだ!!」
「ざけんなバカ!暑苦しいんだよお前!!」
俺らが押し合っていると、隣の会長はふふふ、と笑って「仲良しだね。」と言う。
松崎はあからさまにショックを受けたような顔をすると、
「ゆ、結城と仲良しなんておえええぇぇ」
と顔をしかめた。
失礼な奴だな。お前みたいな変態に言われたくないわ。
会長は少し元気になったのか、にこにこ笑うと、立ち上がった。
「宗吉の邪魔をしてはいけないね。僕は退くから、松崎くんも退いてあげよう。」
松崎は「もちろんですゥ!!」と俺の席から退くと、自分の机に戻っていった。
会長はショッキングピンクの椅子を元に戻して座った。
......今のくだり、必要あったか?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
55 / 168