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演劇部の
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文化祭まで、あと5日に迫った。
夜遅くまで残ってみんなで作業したからか、俺達のクラスは殆ど完成しており、時間に余裕があった。
西園寺が頑張ってくれたお陰だろう。
だが、まだできていないクラスもあるわけで......
「誰だよテーブル一つ一つ作るって言い出した奴はぁ!?」
「松崎だよ!あのバカ!!」
「何が猫足にしろだクソがあぁぁあ!!!」
教室の外から怒鳴り声が聞こえてくる。
どうやら隣のメイド喫茶のクラスのようだ。
松崎が企画したメイド喫茶は、会長がいないということで、1週間位松崎が何もしなかったらしい。
しかしその間もクラスメート達はそれなりに準備を自分達でしていた。
するとヤケクソになった松崎が突如戻ってきてそれらを破壊し、「俺にプロデュースさせろ!」と超本格的なメイド喫茶構想を出してきた、ということだそうだ。
まったく、アイツは何人の人に迷惑を掛ければ気がすむんだ。
俺は今、会長と舞台のリハーサルを観ている。
幸い、照明や音響に関しては演劇部がやってくれるので、俺達生徒会は時間の調整くらいで良い。
会長が演劇部の一人に手を振る。
俺がそちらを見ると、西園寺だった。
西園寺も、嬉しそうに手を振り返している。
この二人...そんなに仲良かったっけか......?
同じクラスだからか、と俺はあまり気にしていなかった。
「...もしかしてやきもち妬いているのかい?」
「いや、全然」
さすが俺。
会長の突然の意味不明な言葉にも的確に答えました。
会長は「だってすごい見てたからさ...」とさわやかに笑う。
そんなに見てたのか?俺...
「宗吉の言いたいことはわかっているよ。
セックスしたか聞きたいんだろう?宗吉のむっつりさん。」
「は!?」
全然思ってなかったわ!!
思わず大きな声を出してしまったので、周りにいた何人かがこちらを見てくる。
しまった...学校だ。
会話を聞かれていないといいのだが...
そんな俺の心配をよそに、会長は続ける。
「期待通り、西園寺くんともしたよ。」
突然の告白に俺は何とも言えない気持ちになった。
もはや驚きはしないが、西園寺と仲が良いだけに少し複雑な気分だ...
「寮に戻ったら、話してあげるね。」
会長がそう言うと、タイミングよく照明が消え、演劇部のリハーサルが始まった。
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