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第四十八話 *闇と光 side 朝比奈 悠宇
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何で鍵なんか・・・意味がわからなくて、振り返ろうとした次の瞬間・・・
「え、せんせっ・・・!」
ガシャン・・!!!
急に突き飛ばされて、目の前にある大きな机に前のめりに倒れこんだ。
衝撃でバサバサと書類が机から滑り落ちる。
腹を強く打って、突然の痛みと衝撃に頭が上手く回らない。
なんとか手をついて耐えていると、後ろから抱きすくめられるように覆いかぶさられて、目の前にある大きな机に押し付けられた。
「うっ・・・・・・ぁ・・・いた・・・・」
え、なんで?俺殴られる?
何・・・・・・・・!?
パニックで言葉が出ない。
身長だってそんなに変わらないと思っていたけれど、実際抱えられると先生はがっしりとした体つきで、大きさが全然違って・・抜け出そうとしても強く押さえつけられて動けなかった。
それなりに鍛えているつもりだったのに・・大人の男との違いを痛感する。
「は・・・はぁ・・・っ・・・」
重くて、苦しい・・・・耐える俺の息遣いだけが部屋に響く・・
先生が何も言ってこないのが、余計に怖かった。
クスッ・・・
耳元で、笑う声。何・・・・なんでこんな時に笑うんだ。
からかって・・るのか・・・・?
「・・・・・今日・・・俺の事、怖がってたろ。傷ついたな~。」
からかうような声色で、後ろから覆いかぶさった先生の声が耳元で聞こえた。
息がかかるその距離に、体がビクリと震える。
何が、したいんだよ・・・・
「・・・・っ そんなこと・・・・・」
「ふん。 まぁ、いいけど。
今日は教師として、お前に良い事を教えてやろうと思ってな。
にしても・・・お前、意外と細いな・・・・それに、なんだこのニオイ・・・・
好みじゃないと思ってたけど、イケるかも。」
その言葉にぞっとして・・・
俺は渾身の力を込めて先生の足の甲を踏みつけた。
「っ!いてぇ!!!!!ッ・・!」
一瞬緩んだ拘束から慌てて抜け出す、足を押さえてうずくまる先生の横を通りすぎようとした時ーー
グイッーーーー
突然顔を上げた先生に、右足を強く掴まれた。
急いでいた事もあって、そのまま床に倒れ込んでしまって・・・・
立ちあがって、ゆっくりと近づいてくる先生・・・お互い見つめ合ったまま、俺は座りこんで後ろにズルズルと下がる事しかできなかった。
先生が俺を見下ろす瞳は、俺が嫌いなあの冷たい瞳で・・・・
ガシャン・・・・・
後ろは、もうない・・・・
薬品棚に背中がぶつかって、瓶がぶつかり合う音が響いて正気に戻る。
このまま、先生の空気に呑まれたらダメだ。
意を決して立ちあがろうとするものの、上から肩を押し付けられて身動きが取れなくなってしまった。
っ・・やっぱり力じゃ敵わない・・・・
何をされるか分からないけど、相手が先生だからって、このまま抵抗しないワケにはいかない・・・!
「っ・・・!もう、やめてください!」
俺の、必死の叫びが静かな部屋に響く。
それを無視するように、先生はポツリと呟いた。
「お前ら、付き合ってんの・・・・?」
そう言うと、先生はゆっくりと膝を落として座り込む俺を包むように抱きしめた。
ふわりとタバコの香り、そしてその力はやっぱり強くて・・・・
でも、俺は負けない。なんとか反撃しないと・・・
「・・・先生には関係ないです・・」
「お互い好き合ってマスみたいな雰囲気、ヘドが出るんだよ。
言っとくけど、男同士に未来なんかね~よ?分かって付き合ってんの?」
そう言う先生の顔は、さっきまでのからかうような表情じゃなくて、
眉をギュっと寄せて、怒ったような辛いような顔で・・なんで、そんな顔して言うんだよ。
「・・・・・・っ・・・、先生には関係ないでしょう。」
「今はそう言ってても、高校の間だけのお遊びだろ。真咲だって、大学に入りゃ、すぐに彼女作っちまうぞ。」
「・・・そんな事、ない。」
「それ、お前だけがそう思ってるんじゃね~の?
お前だって、言い寄ってくる女腐るほどいるだろ。そのうち女を抱きたくなるんじゃね~か?」
俺は、聡太以外考えられない・・・・・そして、聡太の気持ちを信じてる。
でも、現実はきっと厳しくて。
先生の言葉は少なからずこの先を不安に思う俺の心にグサリと刺さった。
聡太が傍にいない、それだけでこんなに不安になるなんて・・・。
聡太に会いたい・・・。会えばそんな気持ち一瞬で吹き飛ばしてくれるのに。
「未来なんてない男同士はな、体の相性さえ良ければそれでいーんだよ。手軽に処理できるだろ。
ほら、こっち向けよ。」
そう言って顎を掴まれて無理やり先生の方を向かされる。
「ふん、近くで見ると、益々キレーな顔だな。
俺は小さくて可愛い感じがタイプだけど、お前は妙な色気があるな。」
すっと、先生の親指が俺の唇を滑る。
聡太意外にそんな事言われても、嬉しくもなんともなくて。
蹴ろうにも殴ろうにも近すぎて・・・・
どうしたらいいんだ・・・?俺、このまま先生に・・・・
「デカイから、組み敷くのに苦労したけどな!ははは!」
本気なのかふざけているのか分からない。
先生の本心はどこにあって、何がしたいんだ。
そんな事を考えてみても、今ピンチなのには変わりがない・・・とにかく、逃げないと・・・
ドンッーー!
先生の横腹を思い切り殴りつける。
その手は、しっかりと握りこまれてしまって・・・
「ふ。お前のやりそーな事はもう分かるっつの。
教師に向かって暴力なんて振っていいのかよ。」
「・・・!!そんな事言ったら、今のコレは何なんですか・・・」
「ふはっ・・確かに!これは~~~ん~~~~、保健体育だな!ははっ。」
ヘラリと笑う先生は緊張感なんて全くなくて。
先生に気を取られていた俺は、スッと首元をネクタイが滑る感触にひどく驚いた。
ネクタイで両手を縛り上げられて、棚の取っ手にくくりつけられる。
片手で俺のシャツのボタンを外しながら、もう片方の手で股間をまさぐられて・・
「何、泣きそーな顔して。そんなに俺が怖いかよ。
真咲とシテる以上の、気持ち良い事してやるよ。」
「聡太と・・・・・・・」
なんて・・まだした事ないのに。俺、先生なんかに・・・
「さ、楽しもうぜ・・・・」
・
・
・
チュッ・・・・ピチュ・・・
ワイシャツの前を肌蹴させられて、ズボンはベルトを引き抜かれてチャックが開かれていて・・・
こんな格好・・・・悔しくて目頭が熱くなる。
女みたいに胸の飾りを執拗に舐められて、手は股間をゆるゆるとしごかれて・・・
全部、見られてる・・・
聡太じゃない手、舌・・・・・心は悲鳴を上げているのに、体は少しだけ熱を持ってきていて。
そんな自分が汚く思えて涙が出る。
「ん・・・はーっ・・・お前、肌白いな・・・・・」
「ふ・・・ふっ・・う・・・・」
「泣くなよ。すげー気持ち良くしてやるから。
お前、我慢してるだろ。手じゃ勃たねーな。
そんな、必死に我慢する程真咲がいいのかよ・・・・
ふん・・・男同士に純愛なんて、ねぇって今から教えてやるよ・・・・」
そう言って、胸の飾りをカリッと軽く噛んだかと思うと、先生はおもむろに頭を下げてパクリと俺のモノを口に含んだ。
左手で下腹部をゆっくりとたどるようになぞられて、俺のモノを含んだ口はぐっとすぼめて、顔を上下に動かされて吸い上げるようにしごかれる。
初めての感覚に、耐えるのが精いっぱいで。
感じてしまうワケにはいかない・・感じてしまったら、先生に負を認めた事になるような気がする。
俺は、聡太だけが好きなんだ・・・!
ピチャ・・チュ・・ジュッ・・・ジュッ・・
「うっ・・・ぁ・・・・も、やめてくだっ・・・さ、い・・・・」
「うるせーなー。もっと可愛く鳴けよ・・・萎えるだろ・・・
お前が手じゃ全然勃たねーから、特別に咥えてやってんだろ。
ほら、お前も勃ってきてんじゃん・・・ははは。体は正直、だろ。」
先生が俺の足の間に屈みこんで、そう言いながら舌を動かす。
「泣き顔も、悪くないな・・・」
チュク・・・・・チュ・・・
下腹部から、駆け上がるような快感と、心と身体が切り離されるような胸の痛みで頭がおかしくなりそうで・・・
助けて。もう嫌だ・・・・・・!!!
コンコンーーーー
「すいません、山本先生いますか?」
瞬間、先生が俺の口をふさぐ。
聡太!何で、帰ったハズじゃ・・・・・・
コンコンーーーーーーーーーー
「先生ーーーー」
俺の口を手で押さえたまま、空いた手で先生が人差し指を立てる仕草をした。
静かに、しろって・・こと・・・?
そんな・・・言うコトなんて聞けるわけなくて。
息を吸い込んで声を出そうとすると、先生が唇に当てていた人差し指を下に向けて、俺の股間を指さした。
え・・・あ・・・勃ってる・・・・・・
助けて欲しい、でも、こんな所見られたくない・・・・・・
また、涙が零れた。
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