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第五十二話 *一つになりたい side朝比奈 悠宇
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チュ・・チュク・・・・
ベッドの上、俺に覆いかぶさる聡太からの優しいキス。
聡太の舌が深く、浅く・・・ゆっくりと俺の舌を追ってくる。
その度に角度を変える聡太の顔、その閉じた瞳に俺は釘付けになっていた。
前にキスをした時、キスに夢中になる聡太の顔にすごく色気があって・・・
その顔がまた見れると思うと目を閉じる事ができなくて。
体はピッタリと密着しているけれど、聡太は片腕をベッドについて自分の体重を支えながらもう片方の手で俺の頬を包み込んでいる。
俺は、聡太の体重を受け止める事くらい何て事ないのに・・・
重くないようにと自然に庇ってくれていて、そんな気遣いに胸がギュッとなる。
本当に俺を大切に思ってくれているんだなって、聡太の動き一つ一つから伝わってくるんだ。
そんな事を考えていると、ふっと聡太の瞳が薄く開いた。
至近距離で目が合って、その目元が優しく緩む。
「なに、考え事か?」
やさしく髪を梳きながら、ほんの少し唇を離して囁くように問いかける聡太。
そう言うと、コツンとおでことおでこをぶつけられて・・・
甘く、優しい雰囲気に自然と本音が零れる。
「聡太が格好イイから、目を閉じるのが勿体ない気がして・・・つい見とれてた、ごめん。」
「・・・本当、悠宇は何でそんなに可愛いの。」
「え・・・っ ンッ・・・・!」
俺の言葉を聞いて少し眉を寄せた聡太が、かぶりつくように俺の唇を奪う。
優しく俺をいたわるような心地の良いキスから、深く、少し荒々しいキスに変わる。
「アッ・・・ンッ・・・・・」
上顎をなぞるように舐められて、耐えきれずに声が出る。
頭が痺れる感覚。キスだけで、全部溶けだしてしまいそうで。
俺は聡太が初めてだけど、聡太はすごく上手いのかもしれない・・・。
口づけの間、頬に触れていた聡太の手が俺のカッターシャツのボタンへとかかる。
ネクタイの無いシャツのボタンを一つ一つ器用に外す聡太。
シャツが全部開かれると、俺に跨っていた聡太がゆっくりと体を起こした。
じっと見下ろされて・・・・
「悠宇・・・・綺麗。」
ペタリと手のひらを俺の腹にのせたかと思うと、熱い視線でそうつぶやかれて、俺の心臓がドクンと跳ねた。
聡太と出会ってから、何度綺麗と言われただろう・・・
今まで、カッコいいと言われる事は何度もあったけれど、その言葉はとても新鮮で。
自分で思ってもいない言葉になんだか照れもするけど、聡太に言われると素直に嬉しくて。
そのままじっと見下ろされて、顔に熱が集まるのを感じる。
ドキドキと心臓が脈打って、もういっぱいいっぱいで・・・
俺は聡太を黙って見上げる事しかできないでいた。
ふいに聡太の右手がネクタイにかかる。
ユルユルと軽く揺さぶったかと思うと、少し顔を傾けてスルリと引き抜いて・・・
何、そのネクタイの外し方・・・
そして自分のボタンも片手ですばやく外した聡太はカッターとインナーをベッドの横に脱ぎ捨てた。
その仕草がいちいち色っぽくて、俺は益々ドキドキしてしまった。
上半身裸で俺に跨る聡太を見つめる。
少しだけ乱れた髪から覗く、深い色をした切れ長の瞳、ムダの無い引き締った体、綺麗に割れた腹筋、長くスラリとした手・・・
体育の着替えで何度も見たことがあるハズのその体は、いつも以上に逞しく、綺麗に見えた。
「悠宇、俺・・・悠宇の事、大事にするから。」
「うん・・・。」
俺の返事を待って、優しく笑った聡太に手を伸ばす。
早く抱きしめて欲しい。少し離れたこの距離が急に寂しく感じるなんて・・・
「・・・・・悠宇・・・・」
「ッ・・・!」
首筋に舌を這わされて、思わず身を捩る。
チュッチュとキスを落とす合間にねっとりと舐められて。
聡太の熱い息遣いを感じる。
そしてそのまま胸の飾りにキスが下りてきてーーー
優しくノックするようにつつかれた後、
下から上へ、そして円を描くようにクルリと何度も舌を這わされた。
少しくすぐったかったその感触が、じわじわと快感へと変わる。
まっ平らな俺の胸、その中心がゆっくりと芯を持つのを感じて・・・
ジンジンと痺れる感覚に体がおかしくなりそうだ。
胸に舌を這わされながら、脇腹や腹筋をゆっくりと何度も撫で上げられていると、俺の下半身が徐徐に熱を持ち始めた。
勃ち上がったソコがズボンで押しつけられて少しきつい・・・
そう思った時、カチャリとベルトが外されてチャックが開かれて・・・
そこで聡太の動きがピタリと止まってしまった。
俺の胸元から口を離して、困ったように俺を見つめる聡太。
もしかして、やっぱり男の体じゃ・・・ダメだったのか・・?
一瞬嫌な考えが過る。
「聡太・・・・・・」
呼びかけてみたけれど、その続きを聞くのは怖くて言葉に詰まる。
こんなに聡太が大好きなのに、今拒絶されたら・・
「大丈夫だよ、気にしないでって」笑顔で言う自信がなかった。
「ごめん、悠宇・・」
続きを聞くのが怖くて、俺はぎゅっと目を閉じたーーーーー
☆
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