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影日 1
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「だからそうじゃねーつってんだろボゲ日向ボゲェェ!!!」
「お前の言うことイマイチわかんねーんだよ!! ……しょーがねーじゃんかよぉ…おれはお前みたいに天才じゃないんだから…」
しゅん、とする日向を見た影山はとたんにあたふたし出し、「いや、俺の言い方もまずかったかも知んねぇ、悪い日向」と素直に謝った。
「……許してやらんことも――」
「それ以上言ったら放課後どうなるかわかってんな?」
「ごめんなさいでした」
その様子を眺めながら、部長の澤村は――
「練習中にイチャイチャ禁止令つくろうかな…」
と半ば本気でつぶやいていた。
練習後。
「影山ッ! 帰ろーぜ!!」
相変わらず元気の良い日向が明るく影山に声をかけると、荷物を持って仏頂面をした影山はちょいちょいと手招きをした。
「?」
今度は不思議そうな顔をした日向が影山に近づくと、彼はそのまま日向の腕を引っ張って走り出す。
「ぅわ!? ちょ、影山っ!? どこ行くんだよ、おい!!」
ようやく足を止めると、影山はとんでもないことを口走った。
「菅原先輩と何話してた」
「……は?」
「だから!! 部活の後、菅原先輩と何話してたか言えって!」
日向はレシーブのコツを再確認していただけなのだが、それを知る由もない影山は怒り心頭で日向を睨みつける。
つまり日向に非は全くないわけで――しかし彼は知っている。
(影山って、俺に対する愛情みたいなのすげーよなぁ…)
そう考えたとき、日向の顔の表面はカーっと真っ赤に染まった。
「? おい、日向?」
「……」
「ひーなーたー」
「……」
「…ったく…おい日向、舌入れるぞ!!」
舌、という言葉に反応した日向がハッとするも時すでに遅しで――
ちぅ、という音を立てて、唇と唇が重なりあった。
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