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思いは伝わる
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好き…好き、好き
「光が…す、、き」
消え入るような声で…光へ伝えた。
恥ずかしくなって光の胸に額を乗せる。
バクバクと動く心臓が苦しい。
どれ位時間が経ったんだろう?
数秒が、もう10分、1時間がすぎたような感覚に襲われる。
何も反応を示さない光に不安になってそっと顔を上へ向けて様子を伺おうとした、その時
ぎゅっと抱きしめられて、光の顔を見ることは叶わなかった。
「え、光…… ?」
気になるのに、見えない。
「ごめん、もうちょっとこのままで…」
そう断る光の声はいつもより低くて……
体は少し震えていた。
「…… 」
僕は胸に添えていた手を後ろに回して、そのまま抱きしめた。
トク、トク、トク……とどちらの音かわからない音か交わり合う。
不思議と心地よくて、ずっと聞いていたいと感じた。
ーーーーーーーー
もう、どれ位たったんだろう。
俺はやっと体の緊張から解放されて、すーすーと寝息を立てている斗真の温もりを感じていた。
無防備なその顔の額にかかっている髪をすくい上げる。
気持ちが通じるのって、、こんなに嬉しいんだな……
どうしようもない満足感が支配していくのを実感した。
斗真……
その額にゆっくりと唇を落とした。
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