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おつかい 8
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……どうにか光の助けを借りて卵が買えた。
「はぁ……」
いっきに疲労感がひろがるのを感じた。
僕が卵を買えなくて落ち込んでいるのは自分のせいだと思ったのか光は、謝りながら僕には責任がないだの、トラブルがなかったら完璧だっただの、励ましてくれていた。
そこまで買えなかったことに落ち込んでるんじゃない。
安心してもらいたくて、違うよ、と光に行ったら、、じゃあなんで?と返答してきた。
あっ……やばい考えてなかった。
それは……
答えを濁しながら理由を考える。
それは……光がもてるから?かっこいいから?それとも……好きだから……?
どれだろう……
きっと
全部だ。
好き……
手が震え始める。
体温が一気に上がってヒートアップする。
胸が苦しい。
な、にこれ……やばい暑い。
好き…自覚してしまうとむやむやしていたものが、胸のあたりがすっきりするのを感じた。
好き……好き……これが、好き
思わず顔がゆがむのを感じる。
自分ではどんな顔をしているのか分からない。
でも…普段の感じじゃないことは確かだ。
なんだかこれ以上光の前にいるのが何故かいたたまれなくなって、くるっと綺麗に回れ右をすると、勢いよく走った。
斗真!?っと自分を呼ぶ光の声が聞こえる。
だけどその声に答えられなくて振り返ることなく全力失踪した。
酸素を何度も吸って走るためのエネルギーにかえる。
わけが分からない。
・・・けど大きすぎるこの気持ちから逃れられるように持てるすべての力を使って走った。
人が何人かいたが、そんなの気にならな
いくらい今僕の頭は光の事で頭がいっぱいだった。
この動悸はきっと走ったせいだ…帰ってからもドキドキととまることをしない心臓に暗示をかけるよに呟いた。
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