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○月×日『当然の怒り』
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将平くんの部屋から矢野くんの部屋に戻って、ついさっき起きた出来事を包み隠さず話した。
すると予想通り矢野くんは怒りを露にした。
将平くんの部屋に殴り込みに行くんじゃないかと思ったけど、矢野くんは僕の頭をつかむと引き寄せて、ぶつかるような勢いで口を塞いだ。
唇を食べられるみたいにキスされて、苦しくなった。
「っ、矢野くんッ」
「昂平だって、何回言えばいいんだよっ」
明らかにイラついてる。
こういう矢野くんは、少し怖い。
「……、悪い、怒鳴ること無かったな」
矢野くんが僕から顔を逸らして、ベッドの上で横になる。
僕に背を向けて、丸くなってる。
「昂平くん、」
僕は矢野くんの背中に寄り添うようにして横になった。
矢野くんの広い背中に頬をくっつける。
「ごめんね、昂平くん」
「ほんとにな。何勝手にキスされてるんだよ」
「ごめんなさい」
「次はないからな。」
矢野くんが僕の手を握る。
「うん、」
僕も矢野くんの手を強く握り返した。
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